更新日:2016.10.12
住人に代わって掃除や料理などを行う家事代行サービス業を起業した女性(53)がいます。以前の利用者やサービス内容について問い合わせてくれた人に対して、営業をかけたいと考えています。今回は、顧客をつなぎ止めたり、新規開拓したりするのに役立つ方法をお伝えします。
自社の商品やサービスをすぐに購入してくれなくても、必要になったときに思い出してもらえるようにすることが目的です。そのためには、顧客に対して定期的に接触を図ることが大切です。まずは氏名や年齢、連絡先など個人情報を集めた顧客名簿を作成してください。名簿を使い、インターネットを利用したメールマガジン(メルマガ)の配信や、会報誌や年賀状、暑中見舞いなど郵便物の送付、社名入りのカレンダーやボールペンの配布などを行えば顧客の関心を引くことができます。ただし、不要な人には配信停止の連絡ができるようにするなど個人情報保護法に基づく範囲で活用してください。
今回はメルマガを取り上げてみたいと思います。消費者側にアピールしたい情報をメールに記載して顧客に一斉送信するものです。はがきや品物を大量に送る場合には手間や送料の負担が大きくなりますが、この方法なら低コストで手軽に業務に取り入れることができます。
記載する内容 (1)新サービスや新商品の情報(2)セミナーや交流会などのイベント情報(3)事業に関連する専門的な情報-などがあります。ただし注意点も。読者は簡単に購読を解除できるので、そうならないためにも読者に役立つ情報を発信するよう心がけましょう。また配信する際、相手側の端末に表示されるあて名に、それぞれの読者の名前や社名、役職などを挿入する一手間をかけて配信した方が「特別感」を演出することができます。
配信の方法 民間企業が提供しているメール配信システムを利用するのをお勧めします。無料と有料のものがあり、細かい機能に差があります。どちらを使っても基本的には情報発信をできるので、自社の懐事情にあったサービスを選んでください。
女性は、過去に家事代行を利用してくれた顧客に対して、メルマガを毎月2回配信し始めました。読者からの反応も上々で、売り上げが増えたとのことです。
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
インターネット・アンケート調査
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