更新日:2017.01.11
企業で人事担当を務めていた経験を生かし、人材採用・教育コンサルティング事業を立ち上げる準備をしている男性(56)がいます。当面は従業員を雇わず、一人で仕事をするため、営業活動や商談で外出していても電話に出られるようにしたいと考えています。今回は、起業に合わせて自社の電話番号を用意する方法をお伝えします。
最近は、事業を立ち上げても携帯電話だけを使い、固定電話の電話番号を持っていないという人も少なくありません。しかし一方で、「携帯電話の番号だけでは、取引先からの信用が低下してしまわないか心配だ」という相談をよく受けます。
その際、私は「電話番号発着信サービス」の活用を勧めています。自分の携帯電話を使って、自社専用の固定電話の番号で発信や着信ができるようにするサービスです。多くの業者が提供していますが、内容に大きな違いはないので、登録料などを調べたうえで選べばいいかと思います。
登録すると、「03」(東京23区)や「045」(横浜市)の市外局番や、フリーダイヤル「0120」などで始まる自社の専用番号を選び、使用することができます。名刺や自社のホームページにも記載することになります。このサービスを利用すれば、外出先で携帯電話から取引先にかけたとしても、相手方には固定電話の番号で着信が表示されます。逆に、相手方が自社の専用番号に電話をかけてきた場合は、あらかじめ登録しておいた自分の携帯電話に転送されます。
事業が軌道に乗れば、社外の人との交流が増えてきますね。商談中に電話が転送されてきて、出られないというケースが発生してしまうかもしれません。そうした場合には、さらに一歩踏み込んだ「電話秘書サービス」を活用するといいでしょう。
発着信サービスでかかってきた電話に、専門のオペレーターが“秘書”として応対し、相手先の氏名や用向きなどを聞き取ったうえで報告してくれるサービスです。
電話の応対は会社の印象を左右するものの一つなので、取引先に安心感を与えられます。また、新規顧客を開拓する機会を逃さないためにも役立つと思います。
男性は早速、電話番号発着信サービスに登録し、起業の準備を進めています。この先、打合せが増えて電話を取れないような状況になったら、電話秘書サービスの利用も検討するそうです。
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
インターネット・アンケート調査
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