開催報告
2017年2月23日に、西武信用金庫と弊社共催の『セカンドライフビジネスプランコンテスト2017』を銀座ブロッサムで開催しました。
特別ゲスト
前年に引き続き今回も特別ゲストとして、衆議院議員 鈴木隼人様にお越しいただきました。
衆議院議員
鈴木 隼人 様
1977年8月8日生まれ。東京大学卒、東京大学大学院修了。2002年、経済産業省入省。2014年、経済産業省を退職し、衆議院議員選挙に初当選(比例東京ブロック)。「認知症予防の会」代表、「育menサミット」代表。
応援コメント
この度はファイナリストに残られた皆様、そして賞を受けられた皆様、誠におめでとうございます。より充実したセカンドライフのために起業という素晴らしい道を選ばれた皆様の益々のご活躍を心より願っております。
プレゼンの様子
当日は一次審査、二次審査と厳しい予選をくぐり抜けてきたファイナリスト6名が、最後のプレゼンテーションを行いました。
交流会の様子
表彰式終了後、第100回目となる銀座アントレ交流会を行いました。総勢172名の方に参加いただき、無事、盛況に終えることができました。
コンテスト概要
募集対象
セカンドライフ ビジネスプランコンテスト2017 では、「創業5年以内の方」を対象にビジネスプランを募集しました。
応募条件
- 個人、個人事業主、法人いずれも応募可能
- 個人事業主および代表者は50歳以上であること
- 法人の組織形態は問わない
選考基準
- 新規性・革新性
- 成長性・将来性
- 経営者の資質
- 社会的な貢献度
- 収益性
- 実現可能性
スケジュール
スケジュール | 審査方法 | |
---|---|---|
平成28年12月28日(水) | 申込み締切(必着) | |
平成29年1月中旬 | 第1次審査 | 書類選考 |
平成29年2月7日(火) | 第2次審査 | プレゼンテーション(非公開) |
平成29年2月23日(木) | 表彰式・プレゼンテーション |
応募メリット
- ビジネスプランを考えるきっかけになる
- 受賞により自社PRができ、社会的信用が高まる
- 行政や金融機関、メディアなどとつながる機会になる
- 優れたプランや特徴のあるプランなどであればメディア等へ引き合いの可能性がある
- 出資による資金調達や事業の協力者、顧客とマッチングできる可能性がある
前回コンテストの受賞者
表彰の種類と特典
賞金10万円
表彰状・メディア掲載
レンタルオフィス「アントレサロン」
6か月無料
賞金5万円
表彰状・メディア掲載
賞金3万円
表彰状・メディア掲載
4 ゆる起業賞
表彰状・アントレ交流会無料参加チケット3回分
5 ベストプレゼン賞
表彰状・アントレ交流会無料参加チケット3回分
6 西武信用金庫賞
表彰状・アントレ交流会無料参加チケット3回分
7 夕刊フジ賞
表彰状・メディア掲載・
アントレ交流会無料参加チケット3回分
8 弥生会計賞
表彰状・弥生会計・電子帳簿保存法対応スキャナー
アントレ交流会無料参加チケット3回分
審査員のご紹介
髙橋 一朗 様
西武信用金庫 常勤理事・法人推進部長
1983年西武信用金庫入庫。2004年営業店強化担当部長、2006年7月事業支援部長(現、法人推進部長)などを歴任し、2008年7月より常勤理事・事業支援部長を務める。地域産業支援、コミュニティビジネスを活用した地域経済の活性化等にも尽力2010年より環境省「21世紀金融行動原則」起草委員会委員、2012年より文部科学省地域科学技術施策推進委員会委員就任。2013年より経済産業省「ITクラウドを活用した経営支援基盤調査研究事業研究会」 委員、内閣府「共助社会づくり」懇談会委員就任。
片桐 実央
銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役
銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役。行政書士、1級FP技能士、インキュベーションマネージャー。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部、大和証券SMBC株式会社引受審査部に勤務。祖母の介護をきっかけに「ゆる起業Ⓡ」を支援する、銀座セカンドライフ株式会社を2008年7月に設立。起業支援サービスを含んだレンタルオフィス「アントレサロン」を、銀座・東京・新宿・池袋・横浜・川崎・桜木町駅周辺に11店舗運営。創業セミナーの講演は年間100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。
佐々木 浩二 様
産経新聞社夕刊フジ 編集局 局長
産経新聞社「夕刊フジ」編集局局次長兼新規事業推進室室長。 1987年、早稲田大学政治経済学部卒。 同年、フジ新聞社(現・産経新聞社)入社。 夕刊フジ報道部で政治、経済、社会(事件)、芸能、 デジタル各分野の取材・編集を担当。 その間、96年の夕刊フジ公式ホームページ「ZAKZAK」、 2004年の「夕刊フジBLOG」の立ち上げにも参画。 報道部長、新規事業推進室長などを経て現職。
吉岡 伸晃 様
弥生株式会社 マーケティング本部
マーケティング部 部長 兼
ビジネス戦略チーム シニアマネージャー
2000年 九州大学文学部卒業後、三井化学株式会社に入社。 その後主にハイテク製造業のSCM・BPRに関するコンサルタントを経て、2007年より弥生株式会社に入社。 弥生会計のプロダクトマーケティングを担当した後、 クラウドサービス(弥生オンライン)の立上げに従事。 2017年現在、マーケティング本部 マーケティング部 部長 兼 ビジネス戦略チーム シニアマネージャーとして、全社マーケティング活動の推進に従事。
受賞者のご紹介
最優秀賞・ゆる起業賞
神林 浩子 様
有結(あゆ) 代表
生活を豊かにするテーブル茶道の全国展開
受賞コメント
この度は最優秀賞をありがとうございました。シニアの起業は今まで生きてきた50年以上の経験全てを投じることによって、今だからこそ実現できる内容の事業展開を可能にします。それをもう一度プレゼンという形で見直すきっかけを作ってくださり、表彰してくださいましたセカンドライフ㈱様に心より感謝申し上げます。
事業概要
日常楽しめるテーブル席での茶道を流派から離れた自由なスタイルでお届けしております。
(1)サービス
①お菓子と抹茶のいただき方が学べるミニお茶会と茶筅で抹茶を点てる体験ができるワークショップ
②テーブル茶道のお点前ができるようになる茶道教室
(2)育成
①テーブル茶道ワークショップが開けるインストラクターの育成と認定制度
②茶道教室が開ける講師の育成と認定制度
(3)物販 日常生活に合ったリーズナブルでおしゃれな茶道具の販売
この事業を思いついたきっかけ
残りの人生でこれから始めるといたしましたら、好きなことで社会に貢献していけるものを思い、30年近く続けてきた茶道で起業したいと考えました。茶道には日本文化が凝縮されて入っており、また四季を取り入れる知恵や日本人の潔い精神性など、日本の良きとされているものが残されております。ところが、私はお茶室を持っていませんし、季節ごとの茶道具も持ち合わせておりません。そこで、流派にとらわれない日常にテーブルでできる茶道での起業を考えました。テーブルでしたら、正座ができない方や今まで興味があってもなかなか敷居が高くて習うことができなかった方にもお届けすることができるからです。
将来の展望
日本人のたしなみとしての茶道をわかりやすく簡単にお届けすることによって、全国8都市にテーブル茶道サロンを展開し、地元の和菓子や工芸の活性化に貢献していきます。
また、2020年東京オリンピックイヤーには、1000人のテーブル茶道のお点前で海外からのお客様をおもてなしいたします。
テーブル茶道を通して、和文化の伝承と人と人とが真の絆を持ってつながる場の提供、日本文化の発展及び豊かな社会の実現に寄与することを目指し、日々活動していきます。
商品・サービス資料
優秀賞・ベストプレゼン賞
高森 洋子 様
糖質オフスタイル協会 代表
「豆腐ご飯」推進事業
受賞コメント
思いもかけず、光栄な賞を頂き、感謝の気持ちでいっぱいです。日々、考えていたことを皆様に聞いていただける機会を頂き、また皆様からのフィードバックを伺い、思いを形にできる一歩になりました。願いを口に出すと叶うと言いますが、今回はそれを実感しています。
事業概要
【生活習慣病予防のための、プチ糖質オフ機能性食品「豆腐ご飯」推進事業】
毎日食べる主食のごはんを、おいしさはそのままにしてギリギリまで減らし、豆腐臭を感じない調理で豆腐をプラス。
ご飯と比べて食べる量は同じ、しかし糖質を半分以下にできる「豆腐ご飯」を考え、より多くの方に知って、味わっていただくために2つの事業を考えました。「豆腐ご飯」のレシピ集の出版とレトルトの「豆腐ご飯」の開発です。糖質オフのニーズが広がる中、まだまだ手軽に手に入らないのが糖質オフの食事。外食やコンビニで選べるものが少なく、「豆腐ご飯」は、必ず社会に受け入れられると確信しています。
この事業を思いついたきっかけ
昨今、ほとんどの方が糖質を過剰摂取しています。それが、肥満だけでなく、生活習慣病の原因を作っています。しかし、食べる量を減らしたり、食べないことでリバウンドする体質を作ってしまうなど、対策はなかなか難しいのが現状。美味しく食べながら、ダイエットや生活習慣病予防になるものはないかと、考えたのが「豆腐ご飯」。
私の両親が早くに生活習慣病で亡くなり「健康であり続けられる食」にこだわりたいとの思いから、行き着いたのがプチ糖質オフ。手作りする人には「豆腐ご飯レシピ本」を、作らない人には「レトルトの豆腐ご飯」があればいいなと、思いつきました。
将来の展望
レシピ本の出版は、これまでに自費出版で作りためたコンテンツがあるので、出版社が見つかれば年内には実現可能です。
レトルトの「豆腐ご飯」の開発には、協力いただける豆腐メーカーを探し、共同開発しなくてはいけない上に、豆腐ご飯の認知度をアップさせなければ、作っても売れない。
ですから、まずレシピ本で作ってみたいと思う方からブレイクさせて、ご飯に混ぜる炒り豆腐のニーズが上がれば、メーカーと私たち消費者がウィンウィンの関係でいい結果になると考えています。
しっかり、内容にこだわりいいレシピ集ができれば、と期待しています。
商品・サービス資料
奨励賞・夕刊フジ賞・弥生会計賞
桃坂 利彦 様
株式会社シェアショーファー 代表取締役
シェアショーファー 高齢者に新しい移動手段を提供
受賞コメント
自分の事業内容を多くの人に知ってもらいたい、そういう思いで今回、本コンテストに応募いたしました。
最終選考まで残り、多くの事業者の方々の前で発表の機会を得ることができた上に、夕刊フジ賞、弥生会計賞、さらには奨励賞まで頂きとても感動しています。
これを励みに頑張ります。ありがとうございました。
事業概要
事業名は、シェアショーファーと言います。ショーファーとはお抱え運転手の事で、同一地域に居住する複数の高齢者により、運転手付きの車両をシェア 共有して利用していただきます。
同一地域とは、昭和40年以降に造成された、住宅地・ニュータウンを想定しています。この住宅地とその近傍の商店や病院、その他様々な諸施設への「お出掛け」を可能とします。
利用に当たっては、月定額乗り放題・相乗り制とし、また利便性を向上するためにIT活用型配車システムを利用します。
これにより、自宅から病院・スーパー等へのドアツードアの移動が可能になります。
自家用車やタクシーのような利便さで、いつでも自由に「お出かけ」することができます。
この事業を思いついたきっかけ
70歳を超えて、体力の衰えを感じ父親が免許証を返納しました。地方在住ではありましたが、近くに小さな商店もあり自家用車が無くても生活は可能でした。
ところがすぐにこの商店が閉店し、5㎞以上離れた商店を利用せざるを得ず、本数の少ないバスを利用した生活は将来への不安となりました。
両親ともに買い物弱者であることを感じました。
大学を卒業以来、ゼネコンで道路や橋と言った都市インフラの構築を行い、都市工学・交通工学には関心を持っていました。
高齢者にとって、日常の「お出かけ」は、自身の健康面においても、さらに地域社会とのつながりにおいても必要です。
高齢化社会では、既存のタクシーやバスに代わる新しい移動手段の必要性を感じ、本事業を立ち上げました。
将来の展望
本事業モデルはこれまでに事例がありません。事業展開を行う上で、まず初めに実証実験が必要です。
実証実験は、愛知県春日井市高蔵寺ニュータウン内にて行う予定です。10人乗りハイエースを利用して、2月間行います。
実証実験が終了後、高蔵寺ニュータウンにて事業化します。
本事業は、単なる2地点間の移動を提供するのではなく、行く先の商店等にも協力を要請したいと考えています。つまり商店にとっては、買い物バスとして位置づけて頂き、地域の活性化に貢献したいと計画しています。
自動車のシェア 共有モデルはこれまでになく、将来の自動運転が実施の際の一つのモデルケースを提案する事も出来るのではないかと考えています。
商品・サービス資料
ゆる起業賞
山野井 恵 様
喜楽命輝舎(きらめきしゃ) 代表
思い出そう!感じるココロ 「大人の放課後演劇倶楽部」
受賞コメント
ゆる起業賞をいただき、ありがとうございました。
仲間に支えられて準備を進めてまいりましたが、そのビジネスプランを評価していただき、とても嬉しく自信となりました。
これを励みに前進してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。これを期にHPも作りました。
http://wa-kirameki.com
事業概要
大人の放課後『きらめき演劇倶楽部』は、どんな方でも、自分の感情を感じ、表現することできる安心安全な場です。
プレイファシリテーターという演劇のプロが、しっかりと誘導し、演劇の基礎練習などを利用して、楽しみながら心と体を解放し、感じる心を思い出してもらいます。
演劇の基礎練習は、相手に伝える、気持ちをあわせる、など、日常生活にも利用できることが沢山あるものの、通常は役者になりたい人が対象となっており、一般の人が体験することがほとんどないので、一般の方を対象としたワークショップの形で、定期的に開催します。
又、プレイファシリテーターの養成も事業として行っていきます。
この事業を思いついたきっかけ
30年以上舞台女優をやっており、その中で演技や踊りの指導をしに行くこともあり、参加者の年配の方が、『介護の苦労で死ぬことばかり考えていたけど、ここへ来たら白黒に見えていた景色がカラーになりそれがキラキラ輝いた』という話をしてくれて、演劇の力でもっと輝く人を増やしたいと思い、ベースとなる場があればいいと思いました。
空気を読むとか波風を立てないという事で、自分の気持ちを抑えている方が多く、その内、自分の気持ちがわからなくなってしまう人も多く、まずは自分の心を感じてもらうのが一番なのでは。
勉強するところでなく、悪い所に焦点を当てるのでなく、心と体で感じる場として。本気の遊びができるところが作りたい。
将来の展望
・総合芸術の演劇から、ダンスや日本舞踊、音楽へと広げていきたい。
・おとなのきらめき学芸会を開催する。
・3年以内に拠点となるバリアフリーのスタジオを持つ。物理的にもここでは安心安全という場を作る。
・認知症のお医者様と協力し、認知症になる前のボケを心配しながらひきこもってしまう年配の方に、元気の元となる場を作り、声を出す、人前に立つという刺激で活力を与えたい。
商品・サービス資料
西武信用金庫賞
紀野 活美 様
もっと笑顔に健康に、つなげる広がるKKGネットワーク
受賞コメント
自分の考えたビジネスプランが、第三者の方から見てどの程度のものなのか知りたくてチャレンジしました。結果、一定の評価をいただけたと思うのでうれしく思います。
事業概要
ヨガや太極拳などの健康教室に通う生徒を対象に、教室に通うと貯まるポイントカードを利用し、限定したこだわりの商品など(例:有機・無農薬の野菜果物、オーガニック原料にこだわった商品、自然エネルギーを活用した商品やサービス、ハンディキャップを持った人たちの作品や商品など)をお得に購入いただけるカタログ&ネット通販サービス。こだわりの商品等の事業者の販路拡大を支援するとともに、健康意識・社会貢献意識の高い人たちに、こだわりの商品をちょっとお得に提供します。
登録はヨガや太極拳などの協会団体に団体登録していただき、団体所属講師の教室で運用してもらいます。
収益は通販手数料、登録会費、広告料などになります。
この事業を思いついたきっかけ
私は、太極拳の講師とデザイン関係の仕事をしています。3年前に太極拳の教室を始めたときに、なかなか生徒が集まらない・生徒が定着しないという悩みを抱えていました。
同じ時期に故郷長野でこだわって野菜を作っている農家の知人が、販路が拡大しない、思った価格で売れないという悩みを抱えていることを知り、お互いの悩みを一挙に解決する方法はないか?と思い考えたのが、教室で使えるポイントカードを使った、ちょっと得する通販です。実際に自分の教室で導入したところ、教室が盛り上がり、生徒も喜んでくれました。そこで、もっと大勢の人に喜んでほしいと思ったのが創業のきっかけです。
将来の展望
こだわりの商品などの事業者は、一年間に5事業者程度と限定するので、単なるカタログ&ネット通販だけでなく、イベントなど多岐にわたるコラボレーションをしていきます。
そして、ネット、カタログ、リアルと、さまざまなコミュニケーションデザインを展開し、出会うことがなかったかもしれない人々に出会いの場を提供することで、KKGネットワークが大いに盛り上がり、心と身体が元気な人がどんどん増えることを願っています。
入賞
濵本 茂幸 様
株式会社ハマーコーポレーション 代表取締役
地域の歴史と習俗に親しむ日本版エコツーリズム提案と地方創生
受賞コメント
一昨年から具体的なビジネスプランの作成をおこなってきましたが、今回入賞させていただき誠にありがとうございました。行政や協力者の理解も深まり、より具体的な創業に向けての取組ができます。喫緊の課題である法人設立と具体的な見込み客の獲得に向けて、より注力していきますので、今後とも宜しくお願いします。
事業概要
長年構想してきた英国風の「自分探しの旅」を日本の大都市のシニア層、ファミリー層、知的外国人インバウンド層を主なターゲットとして、体験型のエコツアーを企画、実施します。行政と連携して地域の古民家や空家、宿泊施設等をできるだけそのまま活用し、コストも抑えます。
大手旅行会社による物見遊山的なツアーと一線を画した地域の歴史、習俗、自然に親しむ現地オプショナルツアーを行います。田植え、稲刈りなど就農体験や陶芸体験を行政と連携して行うことにより、旅行者に「自分探しの旅」、「リライフ」、「移住」のための提案をします。
観光リピーターや移住希望者の増加を図り、観光産業振興による町興しと地方創生を図ります。
この事業を思いついたきっかけ
英国駐在中に湖水地方やスコットランドのB&B、マナーハウスに宿泊しながら、歴史、文化、習俗に因むスポットを訪ね歩いたことが原点です。リアス式海岸が多く、多島海の景観は私の故郷の佐世保に趣が似ており、また古くから文人墨客が訪れ、ナショナルトラストなどの公共的な仕組みにより、伝統的な習俗や文化、景観が住民に大切に守られていることに感動致しました。
私はこのような英国風のエコツアーのコンセプトを参考に江戸時代から受け継いできた3,000坪の実家、里山やその周辺に点在する地域の空家、宿泊施設などとも連携し地域の習俗、文化、景観の永続的かつ一体的な保全を図り、社会的に有用に活用したいと思い至りました。
将来の展望
まずは故郷の佐世保、長崎で成功のビジネスモデルを作り、その後は民泊の規制緩和の方向性を念頭に、学生時代を過ごした鹿児島や拓銀の本拠があった北海道にも事業拡大をしたいと思っています。全国への拡大に伴い、事業としては旅行メニューの多様化と販売力の強化を図り、社会的にはナショナルトラストなど英国の先進的な文化習俗の保全システムの国内への定着を目指します。都会の住民やインバウンドの外国人知識層に「日本版エコツーリズム」の体験により、各地の文化、習俗を見つめなおす「新しい旅」の機会を提供し、次世代に伝えるとともに、洗練された「クールジャパン」の好事例として世界に紹介したいと思っています。