黒瀧 丹 様のインタビュー
黒瀧 丹 様
(株式会社東昇)
元祖・四川火鍋専門店の「火鍋の味」を自宅に届けたい
(目標額:500,000円)
プロジェクトの概要
銀座の老舗「天丹」がリニューアルを機に宅配サービスを始める
日本に火鍋ブームがやってくる前から、中国四川の本場の味を継承してきたのが老舗の四川火鍋専門店「天丹」です。しかし、新型コロナの感染拡大は老舗と言えども例外ではなく、飲食店として大きな打撃を受け来店客が激減し、数か月間お店を閉める事もありました。当時いた十数名の従業員も数名になりました。
よその店で火鍋を食べて「独特の苦さがダメだった」「辛すぎて苦手」と口に合わない体験をした人が、「天丹の火鍋だったらおいしく食べられる」と絶賛していただけるほど、天丹の火鍋を愛する昔からのファンは沢山いらっしゃいます。
そこで、現状打開のため27年目のリニューアルを機に、「自宅でも代々伝わる秘伝のスープの火鍋を食べて欲しい!」との思いでクラウドファンディングのプロジェクトを立ち上げました。店内で飲食できるコース料理はもちろん、自宅で楽しんでもらうために食材と火鍋の鍋をセットにした宅配サービスに挑戦しました。
SDGsにも取り組み、店内で豆苗の自家栽培
リニューアルに加え、新たにLED水耕栽培機を設置。
キッチン横では豆苗の自家栽培に取り組み、「地産地消」ならぬ「天丹産天丹消」の豆苗料理を提供しています。20年以上コリドー街の
飲食店を牽引してきた当店だからこそ、この先また20年、30年と続く店を目指し、SDGsにも積極的に取り組んでいきます。
豆苗炒めは紹興酒ベースのタレで炒めた人気商品です。火鍋のスープ、タレは全て自家製の無添加で、季節ごとに薬膳をブレンドしています。飲食店は新型コロナウィルスの感染源と言われていた時もありましたが、その飲食店の現場から改めて、
ポリシーである「医食同源」の火鍋を通し、身体に良い薬膳を美味しく食べて頂くことを積極的に発信していきたいと思います。
クラウドファンディングを利用した目的
老舗の知名度に胡坐をかかず、新しいお客様との出会いにチャレンジ
コロナ禍により、付近のビルに入居する多くの会社にテレワークが推奨され、当店の主なターゲットであったビジネスパーソンの来店客数が大幅減少したと共に、接待や宴会の利用もなくなり、事業継続が困難な状況に陥りました。
営業時間が制限されるなか、何か対策はないかと色々考えました。
資金調達はもちろんですが、「老舗の知名度に胡坐をかいていると、新しいお客様と出会えない!」と思い、若い世代や様々な方にお店の存在を知ってもらうためにクラウドファンディングにチャレンジしました。
支援を行った取扱CF事業者に対する感想
何でも相談出来て大満足です
プロジェクトページの掲載方法や問い合わせに対してのメッセージの返信の仕方など不慣れな事ばかりでしたが、何でも相談することができました。
今回利用したCF事業者さんは、クラウンドファンディングの分野の中で「飲食店」に強いという印象で、親身に対応してくれたおかげでプロジェクトは予定通りに進めることが出来ました。
担当の方から成功事例や様々なアドバイスを頂き、使えるSNSはすべて使い、社員総動員で告知宣伝を頑張りました。クラウドファンディングは初めての挑戦でしたが、二人三脚で細かなフォローをしてくれて今回のCF事業者さんにお願いして本当に良かったと思っています。
クラウドファンディングを利用して、良かった点・苦労した点
良かった点
- 若い世代の新規のお客様が沢山出来ました。
- お店のことを知ってもらう、良いきっかけになりました。
苦労した点
- ページ制作を社内で出来なかったので外部の方にお願いした。
- 火鍋の食べ方に関する問い合わせの対応に追われる時がありました。
今後、クラウドファンディングを利用する方へのアドバイス
魅力的なリターンを考えよう
クラウドファンディングが初めての方は担当者の方によく相談して、特にどのようなリターンにするかを考えることが一番大事だと
思います。喜ばれるリターンはどんなものか、過去の成功事例を聞いて考えてみることをお勧めします。
やはり、支援してくれる方は魅力的なリターンを求めていると感じました。
私たちのリターンは来店してお食事を楽しんでもらうプランと、自宅への宅配サービスのプランの2本立てで提供しました。
飲食店ですから、支援者の方と直接お会いすることもでき、感謝の気持ちもお伝えすることが出来て良かったです。
美味しかったよ、また来ますと言って頂くことが励みになりました。