田中 佳李 様のインタビュー

田中 佳李 様のインタビュー内容

田中 佳李 様
(有限会社デコルテ)

私たちの靴で皆さんを素敵なところへ連れていきたい

資金調達額
3,510,430
(目標額:300,000円)
支援者数
145

プロジェクトの概要

他がやっていないことをする!新感覚のフラットシューズ

私の父である社長のモットーは「他がやっていないことをする」です。
世の中にないものを作りたい、うちらしい靴を作りたいという思いから生まれたのが『Jet’emmène』(ジュトメンヌ)ブランドの「JAZZフラットシューズ」です。

靴には通常「中底」と呼ばれる板が入っていますが、この製品はその「中底」を使いません。硬さのある中底を使用しないため、驚くほどの屈曲性があります。裏革(ライニング)と中敷きの周囲を袋状に縫い合わせることによって、ソックスを履いたように足にフィットし、柔らかく包みこまれる履き心地を実現しました。

高い撥水性も大きな特徴です。表面にスプレーを吹きかけただけの撥水加工とは違い、革を作る段階(なめし)で撥水剤を含ませるという特別な方法で作られているので効果が持続します。

浅草の皮革業者と協業し試作を重ね、このデザインに最適な国産撥水革を使用しました。本革ならではのしなやかさや質感、通気性は保ったまま、撥水機能で足元を守ってくれます。徹底的に手作業にこだわり、見た目と機能性の両方を兼ね備えた優秀なシューズです。

浅草の靴産業を盛り上げたい

もともと地場産業として浅草の靴産業は発展していましたが、近年は海外製品に押され、厳しい状況です。そこにコロナ禍が追い打ちをかけ、400社あった靴関連の会社も100社程度まで減ってしまいました。浅草の靴産業はかつてない危機を迎えています。
今回のプロジェクトによって、この会社のメンバーの作る靴を守ると共に、歴史ある産業も絶やさぬようにと切に願っています。

ブランド名の『Jet’emmène』はフランス語で「連れていってあげる」という意味です。
フランスには「素敵な靴があなたを素敵な場所へ連れて行ってくれる」ということわざがあります。
「私たちの靴で皆さんを素敵なところへ連れて行ってあげたい」そんな思いを込めて名付けました。

外出が制限されてしまう昨今ですが、お出かけの際はこの靴と一緒に出掛けたくなって“ 素敵な出会いや出来事が訪れる”そんなお手伝いをしたいと思っています。


クラウドファンディングを利用した目的

販売の知識がなくてもチャレンジできる

私たちは創業40年の浅草の靴メーカーです。靴製造に関する知識は、職人を中心に誰にも負けない自負はありますが、販売に関しては知識もノウハウもありませんでした。靴仲間がクラウドファンディングに取り組んだと聞いて、話を聞いてみると、販売の知識がなくても挑戦できるということを知りました。

また、多くの方に見ていただけるというのも大きな魅力でした。プロジェクトページを通じて、商品の良さをアピールできるのはもちろん、私たちの思いや浅草の靴業界のことを多くの方に知っていただけました。本当に今回挑戦して良かったと思います。


支援を行った取扱CF事業者に対する感想

的確なアドバイスとサポート体制がとても心強かった

今回利用したCF事業者さんは、サポート体制がしっかりしていて、とても心強かったです。プロジェクトの進め方、取り組み方、告知の仕方など多岐に渡るアドバイスをいただきました。

プロジェクトページ作成の際も、「まず絵コンテを作成するといいですよ」とアドバイスをいただき、
全体の構成をつかんだ上で作成することができました。
他の似たカテゴリーの実行者さんをピックアップしていただき参考にもさせていただきました。
クラウドファンディングサイトの中でも大手なので、たくさんの方に見ていただけるのも選んだ大きな理由です。


クラウドファンディングを利用して、良かった点・苦労した点

良かった点

  • プロジェクトページを通じて商品や会社を多くの方に知ってもらえた
  • 資金調達してから製造に入れる
  • テストマーケティングができ、需要を把握することができた

苦労した点

  • やはりプロジェクトページの作成に苦労しました。ゼロからイチを作り出すのはどんなことでも難しいと実感しました。

今後、クラウドファンディングを利用する方へのアドバイス

一歩踏み出せば新たな世界が広がる

クラウドファンディングに挑戦すると聞くと、難しそう、大変そう、と思う方もいると思います。もちろん大変なこともありますが、それ以上にやって良かったと思えることの方がはるかに多いです。

購入者の方は商品を買うだけでなく、応援の気持ちも持ってくれる方が多く、プロジェクト以降も固定のファンになっていただけました。購入者だけでなく、様々な方がプロジェクトを見てくれていて、いくつか取材の申し入れも受けさせていただきました。
今回のインタビューもその一つです。

一歩踏み出して何かをスタートさせると色々な変化が起こるんだと実感しています。