古屋 笑 様のインタビュー

【株式会社カタクリ】古屋 笑 様のインタビュー内容

古屋 笑 様
(株式会社カタクリ)

ブライダルシューズブランドを立ち上げ浅草の靴産業に恩返ししたい!

資金調達額
1,275,000
(目標額:1,210,000円)
支援者数
26

プロジェクトの概要

ブライダルシューズブランド「Emiliana Felice(エミリアーナ フェリーチェ)」のブライダルシューズ

友人の結婚式をきっかけにブライダルシューズブランドの立ち上げを企図

私はずっと靴の仕事がやりたくて、会社を辞め、東京・浅草の東京都立城東職業能力開発センター製くつ科で靴づくりを学びました。卒業後、東京都と東都製靴工業協同組合にご支援いただき、イタリア・ミラノにある靴学校で靴のデザインやパターンを勉強してきました。帰国後、Emiliana(エミリアーナ)という自身のシューズブランドを立ち上げました。

そんな折、友人の花嫁が、一生に一度の晴れ舞台で、せっかくの美しいドレスなのに借り物のぺらぺらの靴を履いているのを見てしまいました。そこでブライダルシューズブランドを立ち上げることを決意したのです。

靴づくりのことを多くの人に知ってもらいたい

また、クラウドファンディングを通じて、少しでも多くの人に「靴づくり」の工程を知って欲しいと考えていました。私は、靴学校や靴メーカーで勉強をするうちに、靴づくりがどれだけ大変で手間がかかるものかを知りました。安い靴には安いなりの、高い靴には高いなりの理由があります。私は靴づくりに妥協せず、尊敬する職人の方々には適正な対価を支払わせていただきたいのです。

実は今、靴産業は元気がありません。ブライダルシューズブランド立ち上げを成功させ、まずはお世話になった浅草の靴産業のみなさんに少しでも恩返しをしたいと考えました。


クラウドファンディングを利用した目的

作業風景1

ブランド立ち上げに向けての資金調達とブランドの広報

クラウドファンディングを利用しようと思ったのは、第一にブライダルシューズブランド「Emiliana Felice(エミリアーナ フェリーチェ)」立ち上げに向けた資金調達のためです。

もちろん資金の調達だけでなく、シューズブランド「Emiliana」「Emiliana Felice」を多くの方に知っていただきたいこと、そして靴づくりの現状を広く知ってもらいたいということもありました。

クラウドファンディングを行なうのは初めてでした。Webサイトでいろいろなクラウドファンディング事業者を比較検討したり、入居しているインキュベーション施設からのメルマガを読んだりして東京都のクラウドファンディング支援事業があるのを知りました。

支援を行った取扱CF事業者に対する感想

作業風景2

スピード感のある対応や効果的な提案に感謝

今回の事業者が、日本初のクラウドファンディング事業者ということを知っていました。歴史も長いですし、他の事業者と比較してもプロジェクトの取引数や取引額が頭一つ分抜きんでていると感じていました。

そういう事業者のサイトであれば見ている方も多いでしょうし、資金調達においても、ブランドの広報のためにも、また靴づくりを広く知ってもらうためにも有益だと思って選びました。

申し込んでから、プロジェクトのWebサイトができるまでのスピード感がすごかったです。

クラウドファンディング事業者の担当の方とは、メールと電話のやり取りは頻繁にしました。メールの最後にいつも「絶対に成功するように応援します」というメッセージが書いてあってそれが励みになりました。

また、プロジェクトをスタートして、なかなか支援が集まらない時期がありました。クラウドファンディング事業者からは、様々なリターン商品を提案していただけて助かりました。リターン商品を工夫してからはアクセスが増えました。


クラウドファンディングを利用して、良かった点・苦労した点

良かった点

  • 資金調達に成功した点
  • 私がしている仕事や「Emiliana」について知ってもらえた点
  • 今後の新たな仕事につながりそうな案件が出てきた点

苦労した点

  • リターン商品の発案
  • 新着情報の更新

今後、クラウドファンディングを利用する方へのアドバイス

クラウドファンディングそのものの説明と熱意を伝えることが必須

スタート前のクラウドファンディング事業者の選定は大事だと思います。また、プロジェクト実施期間は長ければいいというものではないと感じます。

私の場合、新着情報の更新とSNSの更新はすべて自身で行ないました。また、LINEやメールでの支援のお願いも、一人ひとりに丁寧に言葉を選び、文章を作成し、連絡をしていました。

今回苦労したのは、「クラウドファンディングとはそもそもどういうものなのか」を相手に説明することでした。言葉は浸透していても、意外と知らない人が多いので、どんなシステムなのかを丁寧に説明する必要があります。私の場合、クラウドファンディングが信頼できるシステムであること、今回のプロジェクトが応援するに値するものであることを丁寧に説明していきました。その上で自分の熱意を伝えるように心がけました。

「自分を知ってもらうことからはじめる」ということが大切なのでは、と思います。

受賞の様子

取扱CF事業者のコメント

古屋さんとは公開前から「誰にどんな想いを伝えていきたいか」をじっくり話し合い、ページの作成・プロジェクトの広報活動の準備に取り掛かりました。

もちろん、ブランドのコンセプトや靴自体もとても素敵なのですが、今回はそこを全面的に押し出すというのではなく、古屋さん自身のストーリーに焦点を当てたページを作成しました。そうすることで、古屋さんのことをすでに知っている方も、初めて知った方も「こんな風に熱い想いを持って頑張っている人を応援したい!」と思っていただけたのではないかと思います。

募集期間中は、支援が伸び悩む期間もありましたが、新たにリターンを追加したり、ページの見直しなどをしながら、丁寧に熱心に呼びかけを続けた結果、古屋さんの想いが支援者に届き、無事に達成することができました。

スタートアップ段階でのクラウドファンディングは、これから応援者を増やして行くフェーズなので大変なことも多いのですが、まずは普段から応援してくださる身近な方なども一緒に巻き込みながら、支援の輪を広げていくことが成功に繋がると感じています。

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