菊地 泰基 様のインタビュー
菊地 泰基 様
(Fease)
「世界をほっとさせる一杯」で
トルコの難民問題を解決したい
(目標額:600,000円)
プロジェクトの概要
難民ではなく、1人の「人として」働ける場をつくりたい
4.5年前の当時、連日報道されていたシリア内戦のニュースを目にし、国際的な社会問題に興味を持った私は会社員を辞めアフリカ・セネガルの日本食レストラン・宿泊所にてインターンを経験しました。
その後にトルコへ渡航、海外における社会問題を目の当たりにするなかで、「難民」という理由で仕事に就くことができない人たちが多くいることを知りました。そこから、仕事に就くことができず未来に対して希望を抱けない人たちの手助けをしたい、状況を変えたい、自分にできることはなにか、と考えるようになりました。
日本から約8500㎞離れたトルコ国内を旅し、
その日常に触れるなかで出会いで衝撃を受けたのが「ピスタチオコーヒー」という飲み物でした。
トルコと聞くと有名なカッパドキアをはじめとした観光地や、トルコアイスやケバブなどの食べ物を思い浮かべる方も多いと思います。
そんなトルコですが、実は良質なピスタチオが豊富に取れる産地でもあります。その歴史は古く、約数千年前に書かれた聖書にも登場するなど、歴史と伝統のある品なのです。
実際に味わった「ピスタチオコーヒー」の飲み口は香ばしさと優しい甘さがあり、まさにこの国を想起させる、そんな味わいでした。
詳しく調べてみると、ノンカフェインでビタミンやミネラルが豊富に含まれているので一部の地域では生活の知恵としても使われているそうです。特に現地の女性やママに人気で、妊婦・授乳中の女性など産後ママのリラックスする時に親しまれていることもわかりました。
トルコではメジャーであるこの「ピスタチオコーヒー」改め「ブラウンピスタチオ・ラテ」を日本でも広め、販売し、
トルコの生産工場で難民の人達の雇用を促す活動をしたいと考えたのです。
クラウドファンディングを利用した目的
認知度アップ、取引実績作りと資金調達のため
日本ではあまり普及していないブラウンピスタチオ・ラテの認知度を高めつつ、取引実績を作ること、計画を実行に移すにあたって必要になってくる資金の調達を目的にクラウドファンディングを利用しようと思いました。
この事業はブラウンピスタチオ・ラテの製造・販売の過程で難民の雇用を促し、彼ら彼女らの手助けをすることが大きな目的です。
そのためトルコの生産工場を始めとした海外の方々と深く関わりを持つ必要がありました。
しかし取引をしたいと相談を持ち掛けても、私個人の過去の実績(すでに販売実績があるのか)などがとても重要視され、それまでの実績が少なかったことが私に壁となって立ちはだかりました。また計算してみると莫大な資金がかかることがわかり、個人でこれほど大きな資金を準備するのは難しくこちらも挑戦の壁となりました。
これらの壁をクリアするための手段としてクラウドファンディングを利用することになったのですが、実際に利用してみると同じ志を持った支援者の方とつながりを持つこともでき、尚且つプロジェクトを金銭面から支援いただくことができました。
支援を行った取扱CF事業者に対する感想
自分では気付けない新たな目線からのアドバイスをくれる頼もしい存在
今までにもクラウドファンディングを利用したことがありましたが、今回のプロジェクトは社会問題という利用者の方には馴染みがないものが絡んでいたため、プロジェクトページを作成するにあたり
「どうやってこの思いを伝えるか」に細心の注意を払っていました。
そんな時に利用者目線のわかりやすい社会問題の伝え方や、この商品を購入することで現地の難民の方の生活がどのように変化していくのかを記載するとよいなどの具体的なアドバイスを頂きました。
相談のメールをするとすぐに返事をいただけたのでとても心強い味方であり、頼もしい存在でした。
クラウドファンディングを利用して、良かった点・苦労した点
良かった点
- 個人でも活動が広げられること
- 応援してくださる人との交流ができること
- 商品のPRを同時に行えること
苦労した点
- すべて(宣伝活動等)自分で行う必要があること
- たくさんのプロジェクトから自分のプロジェクトを見つけてもらうこと
- 自分の思いをプロジェクトページだけでうまく伝えること
今後、クラウドファンディングを利用する方へのアドバイス
失敗を恐れずに挑戦!
プロジェクトを達成させるためには、ひとつのプロジェクトページに自分の思いを込め、支援をしてくださる方へ伝えなくてはなりません。読み手に分かりやすく、そして熱い思いを伝え、自分のファンを作れるかが重要だと感じました。クラウドファンディングの事業者の方の助けも得ながら、自分の挑戦とその思いを多くの人に知っていただけるページを作り、プロジェクトを成功に導いて、自分の想いを熱く思いっきり伝えましょう!
クラウドファンディングは、私のような個人の挑戦の背中を押してくれる場所だと思います。そこで得たつながりや力を用いて、
プロジェクトが終わっても今後に向けて継続して活動をしていくことが大切です。
失敗を恐れずに新たな一歩を踏み出してほしいです。