坂口 安紀 様のインタビュー

坂口 安紀 様のインタビュー内容

坂口 安紀 様

お世話になったお店をお客さんでいっぱいにしたい

資金調達額
1,023,000
(目標額:500,000円)
支援者数
170

プロジェクトの概要

初めの一歩

今回のプロジェクト実施のきっかけは、いつもお世話になっている地域の店舗が新型コロナウイルス感染症の影響を受け、大変な状況にあることを目の当たりにしたことでした。

テイクアウトでお店にうかがった際、店内のお客さんの数がまばらで、残念ながら活気は薄れていました。何かできることはないかと仲良くしている仲間にラインで呼びかけると、多くの仲間が賛同してくれました。

Civic Pride ~小さな力でも、たくさん集まれば大きな力になる~

私たちの住む地域にはボランティア精神旺盛の方が多いと感じます。子供の学校行事などで地域の方と関わる中で、この地域に住む皆の力や行動力は、いわゆる「Civic Pride」(都市に対する市民の誇り)だと感動すら覚えました。

この力は、行政でも民間でもない第3の力となって、この地域の様々な課題を解決する力になるかもしれない。そんなことを思いながら、今度は、日ごろお世話になっている店舗の皆さんをご支援したいという気持ちがむくむくと芽生えました。ここからこのプロジェクトのエンジンがかかりました。「千代田区富士見地区店舗を支援するクラウドファンディングプロジェクトの会」の立ち上げには、千代田区社会福祉協議会や千代田区地域振興部商工観光課の方からもアドバイスをいただきました。

地域の力でこの大変な状況を一緒に乗り切っていけたらと思い、まずは自分たちがお世話になっている店を応援しようと動き始めました。応援するのは、富士見小学校の課外授業でお世話になった沖縄料理の「島」、地域のサークル活動でお世話になった韓国家庭料理の「ソウルソウル」、仲間も家族でよく行く中華料理の「楼蘭(ろうらん)」の3店舗と決めました。


クラウドファンディングを利用した目的

仲間からの提案

お世話になっているお店を応援するために何かできないかと仲間と考えていた時に、クラウドファンディングはどうかという話になり調べたのがきっかけです。

コロナ禍になり、飲食店経営者の方がクラウドファンディングで応援してもらっているという話はよく聞きますが、私たちのように当事者ではない「第三者」が飲食店を応援するという、地域住民がボランティアのために利用するのは珍しい事例だと思います。

当事者ではなくても思いを実現させたいという気持ちは同じなので、結果的にはクラウドファンディングが私たちにとっては最適な方法だったと思います。


支援を行った取扱CF事業者に対する感想

手数料が安くて助かりました

MOTION GALLERYさんはクラウドファンディングサービスの中でも有名だったので安心感がありましたが、利用した一番の決め手は、手数料が国内最安(MOTION GALLERYのWebサイトより)だったからです。飲食店を応援するためのプロジェクトなので、手数料はなるべく抑えたかったのです。

更に、MOTION GALLERYさんでは日本全国の興行場・飲食店・宿泊施設等を支援するクラウドファンディングのサービス手数料を”無料”にする「AIDファンディング・プログラム」というメニューがあり、私たちのプロジェクトはそのプログラムに採択していただくことができました。

MOTION GALLERYさんへの手数料が無料(5%→0%)となり、決済手数料(5%)のみでクラウドファンディングの実施が可能となったので、手数料をさらに抑えることができました。色々なニーズに応えたメニューが用意してあり、利用者側の立場に立った仕組みを提供してくれるプラットフォームだと思います。

初めてのことでわからないことも多く、大変なことも沢山ありましたが、とても勉強になりました。


クラウドファンディングを利用して、良かった点・苦労した点

良かった点

  • 店舗の皆さんに感謝していただいたこと
    ご来店されたことのない方に知ってもらったことで、プロジェクト終了後の今でも様々な恩恵があるようです。
  • 地域の力を感じたこと
    地元の住民が集まれば大きな第3の力となり、行政の動きを陵駕する素早い動きができるのだと実感しています。
  • 支援してくださった方から、感謝の声をいただいたこと
    この仕組みを作ってくれてありがとうと感謝され、プロジェクトを実施して良かったと改めて感じました。
  • 自分たちのやりがい
    自分たちも隙間時間でできることがあるのだという発見、そして楽しく活動でき、それが人のためになるという自分たちの新たなやりがい発見の体験でもありました。

苦労した点

  • 支援店舗それぞれに考えが違うため、当然ではありますがお店の方への気遣いが必要だったこと
  • 私たちの手に負える少数3店舗でのスタートだったのですが、より多くの店舗を応援したいという気持ちもあり、非常に心苦しい、もどかしい気持ちがありました。
  • 告知のためのポスターなど必要なものや準備しなければならないことが多く、困ることもありましたが、仲間やそのつながり、千代田区地域振興部の皆さんに手助けしていただき進めていくことができました。

今後、クラウドファンディングを利用する方へのアドバイス

臆せずチャレンジしてほしい

クラウドファンディング活用の仕方は幾通りもあると思うので、どんなプロジェクトだとしても臆せずトライしてほしいと思います。

利用する上で、付随する色々な気を付けなければならないことも出てくるとは思いますが、成功事例がたくさんあるので参考にするのがよいと思います。小さな行動だとしても、動いてみることで突破口が見えてきたりするので、仮に失敗したとしても結果としてチャレンジしてよかったと思えるはずです。

クラウドファンディングは、今回の私たちのプロジェクトのように、人のために何かしたいという思いを実現できる手法だと思うので、同じような思いを持つ方にも是非トライしていただき、このようなプロジェクトが広がっていけばいいなと思います。