大澤 広輔 様のインタビュー

【KOANDRO株式会社】大澤 広輔 様のインタビュー内容

大澤 広輔 様
(KOANDRO株式会社)

誰でも美味しいコーヒーを淹れられるドリッパーの新バージョンを提供したい

資金調達額
1,446,150
(目標額:200,000円)
支援者数
444

プロジェクトの概要

ドリルドリッパーの写真

「むずかしいコーヒーを、みんなのものに」の理念の下に

以前、プロに淹れてもらったコーヒーを飲んだとき、ほんとうに美味しいなと感じました。こんなコーヒーは家ではなかなか飲めない。プロではなく、初心者でも美味しいコーヒーを淹れられるようにしたいと、2014年12月に創業しました。会社のビジョンは「むずかしいコーヒーを、みんなのものに」です。

最初に製作したのが『FUJIコーヒードリッパー』です。これは”アタッチメントシステム”という独自の仕組みを使い、コーヒーの濃さを簡単に調整できる陶器製のドリッパーです。難しい知識や技術の必要なく、初心者でも美味しいコーヒーが淹れることができるようにしたものです。もちろん、プロやマニアの方でも今まで通り使えます。職人の手が入った陶器製のこのドリッパーは各方面から高く評価いただけたのですが、初心者が手に入れるには少し高めの単価になってしまいました。

もっとエンドユーザーが買いやすい価格にしたいと、陶器製ではなくプラスチック製のドリッパー、『ドリルドリッパー (DRILL DRIPPER)』の製作を決めたのです

クラウドファンディングを利用した目的

利用シーン

資金調達と認知度の拡大、販路拡大のための商談ツールとしても活用

『ドリルドリッパー (DRILL DRIPPER)』の製作には、新たな金型(かながた)の製作が必要になり、その費用を捻出しなくてはなりません。そこで資金調達の方法として、クラウドファンディングを検討したのです。ただし、目的は資金調達だけではなく、PR効果も期待しました。われわれが一箇所で情報発信するより、効果的に認知度が広がりますから。

また、販路拡大のための「商談ツール」としても活用したいと考えました。支援者の人数や応援コメントなどが「⾒える化」されますよね。商談の場で、「これだけの人数が支援してくれているんですよ」と商談相手に訴求できます。それは大きなプレッシャーにもなりましたが、達成できたことにより、十分に活用できています。

東京都のクラウドファンディング支援事業を教えてもらったのは、お付き合いしている中小企業診断士からです。ネットで確認し、自分で書類を作成して応募しました。

支援を行った取扱CF事業者に対する感想

ドリルドリッパーを下から見た写真

審査はきびしいが、それはエンドユーザーには訴求ポイントになり得る

今回のクラウドファンディング事業者は、審査がきびしいと言われているようです。でもそれはいいことです。「あのきびしい審査を通ったのだから」とエンドユーザーに安心感を与え、信頼を獲得しやすいと思います。プロジェクトを出すこちら側の訴求ポイントになり得ますよね。

あと、作ったプロジェクトページについて、タイトルのつけ方などきちんとレビューをしてくれました。また、リターンの構成ですね。価格や台数の設定はこうしたほうがいいなど細かく指導してくれました。「こういう表現をしたほうが製品の良さが伝わる」ということを事業者が保有するデータに基づきアドバイスをいただくことができたのは貴重でした。


クラウドファンディングを利用して、良かった点・苦労した点

良かった点

  • 早い段階での資金調達ができる点
  • PR効果が高い点
  • 顧客の属性が把握しやすい点

苦労した点

  • 開発・製作のスケジュールとリターンの発送との調整
  • エンドユーザーからの評価が丸見えになりプレッシャーがきつい点

今後、クラウドファンディングを利用する方へのアドバイス

大澤様の写真

自分に合った事業者を選ぶこと。そして初動に全力をつくすこと

まず、自分の目的に合ったクラウドファンディング事業者を見つけることです。自分が叶えたい夢に合った事業者はどこなのか、じっくり比較検討してみたらどうでしょうか。ほんとにそれぞれ特長があり違うと感じます。

また、夢や想いはとても大事です。でもそれだけではなかなかうまくいきません。本当にエンドユーザーがお金を出して買ってくれるのかどうかということも、真剣に突き詰めて検討しなくてはなりません。

あと、これから取り組む方に言いたいのは、とにかく「初動」が大切だということです。初速の好調なプロジェクトは、その後のメディアへの露出にかかわり、プロジェクトページへの集客に影響します。

われわれも自力でプレスリリースを出したり、媒体の取材を受けたり、知り合いに声をかけるなど、とにかく初動に全力をつくしました。自分たちのプロジェクトなんです。そのPRに関しては、自分たちも工夫して、一生懸命動かないといけないということです。

取扱CF事業者のコメント

大澤様は、クラウドファンディング2度目のチャレンジということで、今回は前回を上回り、そしてより多くのご支援を集められればと一緒にプロジェクトを進めさせて頂きました。

弊社の広報活動によりTABILABO様へのメディア掲載もされ、最終的には400人以上の方からのご支援を集めることができました。

日常生活をちょっと便利に、もっと豊かに、という志向の強いマクアケユーザーからも多くの支援を集められたのは、プロダクトの素晴らしさはもちろん、大澤様の熱意の賜物と思います。

今後の展開も楽しみです!

Makuake 運営:株式会社マクアケ

Makuake(株式会社マクアケ)

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