松原 大典 様のインタビュー
松原 大典 様
(kutsulab合同会社)
革靴パターンオーダーの「良さ」を多くの方に届けたい
(目標額:300,000円)
プロジェクトの概要
パターンオーダーの革靴で自分好みの特別な一足が作れる
ECに特化したパターンオーダーブランドの革靴をデザインするkutsulab合同会社は2020年11月に設立した創業して間もない会社ですが、生産は創業80年の歴史と高い革靴製造技術を持つ会社が担います。
良いものを長く着用して欲しい…
革靴の履きこんででる雰囲気を味わって欲しい…
お出かけの時には、自分の足に合う革靴でおしゃれを楽しんで欲しい…
そんな靴を愛する職人の思いから、「選べるパターンは720通り!お出かけをもっと楽しくする革靴『tieni』」のブランドを立ち上げました。
メインになる外側の革が選べるだけでなく、内側の革もベーシックな色からポイントになる色まで揃えています。また、ソール部分の素材も幅広く、革はもちろん、ラバーソール、スニーカーソールなど6パターンに対応しています。お好みやシーンに合わせて組み合わせを選べるところがポイントのブランドです。
ECサイトブランドの集客と販売
ECサイトに特化したブランドであること、パターンオーダーということ、また靴は着用しないと履き心地やサイズ感がわかりにくいアイテムであることもあり、実際、ファンや見込み客がどれくらい集まるか、テストマーケティングも兼ねて、プロジェクトを実施することにしました。
クラウドファンディングを利用した目的
クラウドファンディング事業者のプラットフォームを活用しPRと集客
私たちは、 ECに特化した日本製でパターンオーダーの革靴ブランドを展開しています。このニッチなビジネスを、どう広めていくか、
どう興味を持ってもらうかが課題の一つでした。
クラウドファンディングに関心のある多くの支援者の方々に興味を持ってもらえるかチャレンジ精神と好奇心もあり、自分たちで目標金額を決めて挑戦してみようと思いました。
通常、集まった支援金から手数料が控除されてしまうので、今回、助成金があることを知り、クラウドファンディングに挑戦しやすくなりました。
支援を行った取扱CF事業者に対する感想
プロジェクト成功の鍵は担当者の支援者目線のアドバイス
パターンオーダーの革靴という新規のプロジェクトだったため、ものづくり分野のプロジェクトも多い「マクアケ」さんでプロジェクトを立ち上げました。
革靴のパターンオーダーのため、素材や製作にコストがかかるアイテムになるのですが、マクアケの担当者の方から価格をもう少し安く設定したほうが支援が増えると提案をいただきました。この支援者の方目線でのアドバイスのおかげで、ぎりぎりではありましたが、プロジェクトの目標を達成することができたと思います。
また、私たち作る側としては、数あるパターンを見せて支援者の方にお選びいただきたいとの思いもありましたが、靴のプロではない支援者の方にとって選択肢が多すぎるとかえって選べないという方もいて、多くの中から選んでもらうことの難しさも教えていただきました。
今回のプロジェクトでは、ある程度定番を決めて支援者の方にご提案するという見せ方も成功の要因の一つだと思いました。これまで、私たちだけではアプローチできなかった不特定多数の方に知っていただけるきっかけとなり、マクアケさんの大きなプラットフォームを活用できたことも良かったと思いました。
クラウドファンディングを利用して、良かった点・苦労した点
良かった点
- テストマーケティングに最適だった点
- 集客力のある大きなプラットフォームでPRにつながった点
苦労した点
- 自由に組み合わせるパターンオーダーは種類が多いため、プロジェクトページの仕様に当てはめていく作業に工夫が必要だった点
- 多くのプロジェクトの中から自分のプロジェクトを見てもらうためのページ作りに工夫が必要だった点
今後、クラウドファンディングを利用する方へのアドバイス
プロジェクトに適したクラウドファンディング事業者の選定が重要
いろいろなクラウドファンディング事業者があるので、プロジェクトに適した事業者を選ぶことが大事だと思いました。
クラウドファンディング事業者の提案は、これまでの経験やノウハウに基づいて支援者や購入者の目線でアドバイスをしてくれるので、自分たちの思いだけでなく、プロジェクトを成功させることに意識をおいて柔軟に進めていくと良いと思います。
今回、東京都の取組による支援があったことで、助成金を利用することができ、新しいプロジェクトにチャレンジしやすくなる制度だと思いました。