伊藤 博之 様のインタビュー

伊藤 博之 様のインタビュー内容

伊藤 博之 様
(みんなのパン)

「低糖質パン」の保存食を量産化したい

資金調達額
2,592,000
(目標額:2,374,000円)
支援者数
262

プロジェクトの概要

誰でも安心して食べられる「みんなのパン」を目指して

「健康な方だけではなく、生活習慣病などにより食事制限が必要な方やアレルギー体質の方など、
子どもからお年寄りまで病気の有る無しに関わらずみんなに安心しておいしいパンを食べてもらいたい」という経営理念のもと、近年の自然災害時における避難対策の課題にもなっている健康的な生活の維持や安心安全な食の確保を目指し、「低糖質パン」の保存食の量産化にむけて挑戦しました。

2005年8月の創業時には小麦粉を使用した一般的なパン屋さんでしたが、お客さんからのご要望で、
卵、乳製品などのアレルギーがある方に向けたパンや、糖質の量が気になる方、ダイエットしたいけれどパンも食べたい方向けのパンの製造を始めました。

その後、試行錯誤の末に2007年に「低糖質パン」を開発しました。

「低糖質パン」は、小麦粉の代わりに小麦の表皮(ふすま)や大豆粉を用いており、小麦粉より糖質が低く食物繊維が豊富なのが特徴です。

災害時にも「食べる」をためらわないでほしい

「低糖質パン」ができてしばらくして、2011年3月に東日本大震災が起きました。

毎日ニュースで避難所の様子をみて、また支援物資のなかのとりわけ保存食について現状を知り、「低糖質パン」の長期保存食化に向け開発を始めました。

すでにパンの長期保存食は存在しますが、被災地など物資が限られている状況では、保存ができるよう砂糖が入っているもの、
アレルギーに対応していないものがほとんどです。

糖質を制限するようにお医者さんに言われている方や、普通のパンを食べると体調を崩してしまう方などが、そのような状況でも気兼ねなく食べられる「低糖質パン」の保存食を作ることこそが自分たちの使命だと思いました。

しかし、「低糖質パン」は、一般的なパンとは違い砂糖を原料に使っていません。通常は砂糖による殺菌効果で長期保存が可能ですが、
「低糖質パン」では長期保存が大変難しく、試行錯誤の日々でした。

開発開始から約10年かけて、専門機関による合格証明を取得することができ、試作品が完成して商品として量産化体制に入る一歩手前まできました。

しかし、自己資金を試作や研究につぎ込み、量産化するために必要な機械等の購入資金が不足してしまい、1日でも早く量産し皆さんに届けたいという思いでプロジェクトを立ち上げました。


クラウドファンディングを利用した目的

融資以外の資金調達方法として

缶詰の常温長期保存タイプ、真空個包装の常温保存タイプの2種類で「低糖質パン」を量産化するには、ガスオーブン、急速冷凍機、
巻締め機、大型冷凍庫、真空包装機などの補足機械購入が必須でした。

全ての機械を揃えるには600万円以上の費用がかかる試算でした。全てを融資で資金調達するには「低糖質パン」の認知度がまだ低く、またコロナ禍もあり厳しい状況が見込まれていました。そこで、以前から知っていたクラウドファンディングを用いて資金調達ができないかと考えました。また、クラウドファンディングで目標金額の達成という実績を作ることができれば、「低糖質パン」がどれだけ需要のある商品なのかを証明できるため、今後融資を受ける際にもプラスになると思い、プロジェクト実施を決めました。


支援を行った取扱CF事業者に対する感想

サイトの特徴を知る大切さ

READYFORさんは高い年齢層のユーザーも多いということを聞き、今回の「低糖質パン」に共感してもらえると思い、プロジェクト掲載を決めました。

また、READYFORさんではソーシャルビジネスの案件が多く、私たちの「低糖質パン」を長期保存食にして全国の方に食べてもらいたいという思いに関心を持つユーザーが多いのではないかということもお任せしようと思った一つの要因でした。

実際にプロジェクト内容の相談を担当者の方にしてから、プロジェクトページの公開までとてもスムーズに進みました。

目標金額やリターンの設定、プロジェクトページの写真についても細かいアドバイスをしてくれて助かりました。


クラウドファンディングを利用して、良かった点・苦労した点

良かった点

  • 実績ができたこと
    実際に「低糖質パン」を応援してくれた方の数が分かるので、どれだけ需要がある商品なのか説得力が出てくると同時に、認知度向上にもつながったと思います。
  • 同じ思いを持った方がたくさんいるとわかったこと
    以前から繋がっていたSNSのグループの方々はもちろんのこと、健康セミナーでお世話になったお医者さん、友人、知り合いの社長さんなどがプロジェクトを応援してくれました。また、プロジェクトページに多くのコメントが投稿され、元気をいただきました。
  • 支援してくださった方から、すごいねと言ってもらえたこと
    目標金額が高かったにもかかわらずプロジェクトが成功したことから、連絡を取るたびに「あのプロジェクトはすごかった」と一つの話題ができ、より信頼関係が築けたと思います。

苦労した点

  • 新規の支援者を増やすことが難しかったこと
    友人・知人のご紹介などである程度目標に近づきましたが、ある時伸び悩みました。その際には、それまで使ったことのなかったSNSも積極的に活用しました。自身の声で伝えられるSNSを活用して、知人の知人に紹介してもらうなど少しずつ輪を広げ、自分の言葉で訴えかけたところ、目標の金額を達成することができました。

今後、クラウドファンディングを利用する方へのアドバイス

段取りが大事

クラウドファンディングを利用してみて段取りが大事だと感じました。今、自分はどのような商品・サービスを扱っていて、このクラウドファンディングを活用して何を伝えたいのか、または広げたいのか、どのような文章・写真を掲載するのか、広告宣伝方法はどうするのかなど、段取りの大枠を決めてからプロジェクトを始めることをおすすめします。そうすることで、想定外のことがあっても、限られた掲載期間の中でどのように動いたら成功するのか考える時間を確保できます。

SNSやWebサイトなど、自身でできる宣伝方法を前もって持っておくことも成功の秘訣かと思います。実際にプロジェクト期間中は新規の支援者にどうやったら伝えることができるのかが課題でしたが、それまで利用していなかったSNSを使うことで新たな方と繋がることができました。そして、プロジェクトの文章や写真だけでは伝わらないことも多いと思い、SNSを活用して自身の言葉で訴えかけ、共感してもらえるように努めたことも成功の要因だったと思います。