栗田 匠 様のインタビュー

栗田 匠 様のインタビュー内容

栗田 匠 様
(株式会社人間味)

オーロラに反射するエコバッグ

資金調達額
3,443,805
(目標額:300,000円)
支援者数
650

プロジェクトの概要

特許技術のリフレクター(反射材)を使用した生地との出会い

今回のプロジェクトは、以前実施したオーロラエコバッグ「Spectre(スペクトル)」の第1弾プロジェクトに改良を加えた、第2弾です。

第1弾は、レジ袋有料化のタイミングでプロジェクトを行いましたが、その頃は当社を立ち上げた時期で、新型コロナウイルスの影響によりOEM事業のオーダーが見送りになるなど、売上がほとんどたたない状態でした。何か面白い商品を作れないかと考えていた時、オーロラリフレクターという特許技術の反射材を用いた生地に出会ったのがきっかけで、この商品が生まれました。今まで反射材を使用した安全な商品というと、子供や工事現場の方向けのものが主だったと思います。それをより身近で、時流に合うエコバッグにしたら面白いと考えました。

反射材を使用したエコバッグを作れば、夜間の帰り道に車などのライトに反射して光るので安心安全にもなり、エコバッグを持つもう一つの意味になるのではと思ったのです。

おかげさまで第1弾のプロジェクトは大変好評をいただきました。

1回目のプロジェクトで寄せられた声を基に改良した新商品

今回は第2弾のプロジェクトのため、①サコッシュ(薄型の斜め掛けバッグ)としても使用できる、②金具パーツの軽量化、③マチ幅を広くする、という3つの改良をしてバージョンアップさせました。これは1回目のプロジェクトで支援してくれた方からのお声を基にした改良です。

クラウドファンディングは、単に資金を集めるだけではなく、このようにお客様の声をダイレクトにいただけることもメリットだと思います。


クラウドファンディングを利用した目的

在庫を抱えない受注生産

アパレル事業は、基本的に商品を作り在庫を抱えて販売していくビジネスですが、クラウドファンディングならば受注してから商品を作ることができるというのが利用した大きな理由です。アパレルの廃棄問題も取り沙汰されている中で、なるべく必要な分を受注してから作った方がよいですし、何よりキャッシュフローの部分でも助かります。

また、商品は自分が売れると思っていても実際に売ってみないことには売れるかどうか分かりません。クラウドファンディングならばお客様の反応を見ることができるので、テストマーケティングにも役立ちます。

今回のプロジェクトでは第1弾で買ってくれたリピーターの方がいたり、認知度が上がったことからロゴを入れたりする別注の話もいただけて、様々なブランドとのコラボレーションもすることができました。クラウドファンディングには、商品の広告活動としての要素もあると思います。


支援を行った取扱CF事業者に対する感想

的確なアドバイスをいただきました

第1弾でもお世話になった、非常に知名度が高い印象のあるマクアケさんを利用しました。

サポートの方が一人ついてくれて、わからないところは的確なアドバイスをいただけたのでとても良かったです。

今回は第2弾だったため、1回目から2回目で進化したことを表現してはどうかなどの提案や、要所要所でアドバイスをしていただいたのでとても助かりました。


クラウドファンディングを利用して、良かった点・苦労した点

良かった点

  • 事業立ち上げの資金調達ができたこと
  • 認知度を向上できたこと
  • プロジェクトが成功すると、実績がなかった商品でも「累計○○達成」などのアピールポイントとして武器にできること

苦労した点

  • プロジェクト初日が勝負なので、プロジェクト開始までに多くの方に知ってもらえるように周知が大変でした
  • ユーザー様からの質問の対応が大変でした

今後、クラウドファンディングを利用する方へのアドバイス

初日が勝負

クラウドファンディングというと、プロジェクトをやれば売れると思う方もいると思いますが、プロジェクトの最初の3日間、
もっと言えば初日が勝負だと思います。

初日でどれだけ支援を集められるかが成功の鍵です。

クラウドファンディングサイトの1ページ目に残っているのはプロジェクト開始3日間ぐらいで、日がたってしまうと目に付きにくくなってしまいます。

プロジェクト開始までにSNSなどでの周知活動やマーケティングに力を入れることが一番大事だと思います。