松岡 賢二 様のインタビュー

【東京里山シェアリング】松岡 賢二 様のインタビュー内容

松岡 賢二 様
(東京里山シェアリング)

東京多摩地域唯一の村【檜原村】で、みんなの『田舎』を作ろう!

資金調達額
1,590,000
(目標額:1,000,000円)
支援者数
110

プロジェクトの概要

私が自然や農業に救われたように、私も誰かを自然や農業で救いたい

私は神奈川県の市街地でサラリーマン家庭に生まれ、大学は文系学部を卒業し、新卒で営業の仕事に就き…と、田舎や農業と全く縁のない人生を送っていました。

ですが新卒で入った会社の仕事が合わず、生活も乱れ、心身ともに疲れ果てた結果、「都会の会社はもうイヤだ!青い空と白い雲の下で働くんだ!」と農業法人に転職したのです。

その結果見事、青い空と白い雲の下で働けるようになり、心身共に回復することができ、そして「自分が自然や農業に救われたように、自分も誰かを自然や農業で救いたい」「都市の人々が気軽に田舎や農業の世界で遊べる、暮らせる場を作りたい」と考えるようになりました。

私は農業法人を退職し【農業コミュニティー】を設立するための勉強と場所探しを兼ね、日本全国の農業共同体(エコビレッジや農業コミューン)30カ所以上を旅しました。そして辿り着いたのが東京都西多摩郡檜原村です。東京都内にありながら自然が豊かな村で、都市に近くて仲間を集めやすく、空き家や遊休農地も多く、理想的な地域でした。

偶然、地域おこし協力隊の募集があったので、2017年4月に迷わず移住しました。

そしてこの度今回のプロジェクトである、渓流沿い・都道沿いにある空き家を改装したシェア&ゲストハウスと、遊休農地などを活用した『シェア農園』を立ち上げることとなりました。コンセプトは「東京にみんなの田舎を作る」です。

「空き家シェアリング」「農園シェアリング」を軸にみんなが遊び、暮らせる「田舎」を作っていく、そういった想いがつまったプロジェクトです。


クラウドファンディングを利用した目的

お金を集めるのではなく、仲間を集めたい

プロジェクトを進めて行く中で最初に必要となるのがシェアハウスとなる物件でした。今回理想的な物件も見つかったので物件入居・整備費用が必要となりました。

最初は融資も考えていたのですが、お金を集めるというよりも、一緒にやっていく仲間を集めたいという想いがあったのでクラウドファンディングを利用することにしました。

このプロジェクトを一人でも多くの方にみてもらい、シェアリング活動に興味を持っていただく人を増やしたい、そんな広報的な役割にも期待しました。


支援を行った取扱CF事業者に対する感想

目標を達成させるための具体的なアドバイスが心強かったです

今回のクラウドファンディング事業者を選んだきっかけは、ソーシャルグッドと呼ばれる地域活性化や社会的なプロジェクトを多く取り扱っていた事業者だったからです。

檜原村の活性化や空き家対策、耕作放棄地対策など、そういった分野に取り組んでいければと考えていたので相性がいいと思い選びました。

場所が遠いので基本的には電話ですが、何度も連絡をいただき、プロジェクトの始め方・進め方、終わった後のリターンの発送など色々とアドバイスをいただきました。プロジェクト開始後も進捗管理シートを使ってきめ細かくサポートしていただき、非常に心強かったです。

プロジェクトページ一つを作るにしても、自分で作っていると良いのか悪いのか分からなくなってしまいます。文章や写真を見ていただき、「ここにはこういった写真を使いましょう」「ここの文章ではもっと想いを伝えるように」など客観的で的確なアドバイスをいただきました。

また、事務局で運営しているSNSで拡散していただき、注目サイトとして取り上げてもらうなどの閲覧数を伸ばすための支援も非常に助かりました。


クラウドファンディングを利用して、良かった点・苦労した点

良かった点

  • 商品やサービスの宣伝として非常に役立った
  • 資金調達に成功し、資金繰りが楽になった
  • 自分の中でも事業への想いが明確となり、第三者へ伝えることができる良いきっかけとなった

苦労した点

  • 物件の契約とプロジェクトを開始する時期を合わせるのが難しかった
  • 思うように支援が伸びなかったときの対応方法
  • リターンの発送と調整(野菜の収穫などの左右されるため)

今後、クラウドファンディングを利用する方へのアドバイス

支援者との繋がりを継続的に

広まって集まった繋がりを継続させることが大事だと思います。プロジェクトにもよりますが私のような社会的課題に取り組んでいる事業は特に重要なことだと思います。

共感し賛同していただいた支援者をその1回だけで終わらせることなく、クラウドファインディング終了後も、一緒にもっと活動していきたいと思っていただくような取り組みが必要です。私の場合は会員券を発行し、1年間【東京里山シェアリング】で活動できるようにしました。1年間の活動の中で、その後も継続してもらえるよう取り組んでおります。

プロジェクトが終わってリターンを発送してそれで終わらせるのではなく、支援していただいた方にもその後のプロジェクトの成長を見ていってもらいたい、または一緒に活動してもらいたい、そういった想いが大事ではないでしょうか。

こうしたクラウドファンディングをためらいなくやれたことのひとつにこの都の支援があって、背中を押してくれるというか、最初の一歩を踏み出せました。