東 熙大 様のインタビュー

【T-FO】東 熙大 様のインタビュー内容

東 熙大 様
(T-FO)

【日本製】スーツの形をしたジャージ~すべてのA業マンにおくる~

資金調達額
5,833,000
(目標額:1,000,000円)
支援者数
174

プロジェクトの概要

不便なスーツではなくスポーツウェアで仕事ができたら良いのに

私は、新卒直後に営業担当として日本全国を飛び回り「営業マンは足で稼ぐ」を実践していました。当時は一般的なビジネススーツを着用し、新幹線や飛行機の移動でズボンにシワを作り、夏の暑さで汗だくになりといった不便さを痛感しておりました。

また周囲のビジネススーツを着用して現場で働く人達からも同じような思いを耳にすることが多々ありました。

そんな時に機能性に優れ動きやすいスポーツウェアで仕事ができたらなという発想が生まれ、いつかビジネスマナーをクリアしたスポーツウェアを作ってみようと決意しました。

ビジネスシーンにおいてトラディショナル(伝統的)スーツを着用することへのアンチテーゼ(反定立)を提唱する

スーツの起源などは省きますが、私はトラディショナル(伝統的)なスーツを否定したいわけではなく、その歴史や造形美に敬意を表します。その上でビジネスの現場においてトラディショナルスーツを着用することへのアンチテーゼ(反定立)を提唱しようと思いました。

これまで自分自身のスポーツアパレルメーカーでの勤務経験の中、折に触れて日本製の優れた素材や国内工場の美しい縫製を目にしてきました。この日本の良い素材、縫製を用いてビジネスマナーをクリアしたスポーツウェアを作れないかという思いから今回の「【日本製】スーツの形をしたジャージ~すべての営業マンにおくる~」プロジェクトの立案に至りました。


クラウドファンディングを利用した目的

無料セミナーで都の支援があることを知った

元々、母方の祖父が事業を営んでいた影響で物心ついた頃から起業したいと思っていました。そして学生時代のスポーツ経験等からスポーツアパレルブランドの立ち上げを思い描くようになりました。過去には店舗を構えての開業も試みましたが資金面等の関係でスタートを断念したこともあります。

そんな中、色々な方法を模索していた時にクラウドファンディングを知りました。クラウドファンディングであれば一つの製品にフォーカスして皆さんに提案できると同時に資金調達、テストマーケティングができるというところに魅力を感じて挑戦することに決めました。またクラウドファンディングについて調べていく中で友人から無料セミナーがあることを聞き、参加した際に都の支援事業もあることを知り、実際に利用することにしました。


支援を行った取扱CF事業者に対する感想

自分の着想の根幹部分を尊重してくれた

私はマクアケさんでプロジェクトを実行しましたが、その際、SEO対策として、文章の構成や今までの蓄積データに基づいたクリックされやすい画像の選定などプロジェクトページ構築に関しての細かなアドバイスが心強かったです。期間中はどうしても停滞期がありますが、そんな時も現状のデータを元に「こういうのはどうですか?」と様々な提案をして頂きました。

プロジェクトに関しては十数年前からの着想ということで、その分思い入れも強かったのですがそういった根幹部分も尊重してもらいました。担当者のアドバイスを鵜呑みにするのではなく、こちらの“やりたいこと”、“やれないこと”とのすり合わせを定期的に行うことでお互いが納得した上でサイト内容のブラッシュアップを図れたと思います。

またマクアケさんはクラウドファンディングのプラットフォームとして集客力があるなと感じました。成功したからこその部分もありますが、メルマガに載せて頂いたり、メディアとの橋渡しをして頂いたりしたのもありがたかったです。


クラウドファンディングを利用して、良かった点・苦労した点

良かった点

  • テストマーケティングに最適な点
  • キャッシュフローと在庫のリスクを軽減してくれる点
  • プロジェクトの評価がはっきりわかるので達成が呼び水になり、さらなる支援やメディア掲載に繋がる点

苦労した点

  • 沢山あるプロジェクトの中から自分のプロジェクトをいかに知ってもらうかという点
  • 文面作成で熱量をどの様に伝えていくかが難しい点
  • 停滞期の施策などどうするか難しい点

今後、クラウドファンディングを利用する方へのアドバイス

“What”ではなく“Why”で支援者に伝えること

“What”ではなく”Why”に支援してくれていることを忘れてはいけないと思います。

例えばリターンが魅力的だからという点で支援してくださる方もいると思いますが、“なぜ、このプロジェクトをやるのかという点”に共感していただき支援を得ることが肝だと思います。

自分自身、スタート前に色々なところでプレゼンを行う中、ある方から「製品のWhatはわかった。じゃあなぜそれをやるのか、それをやる事によって支援者はどうなるのか?そこが大切じゃない?」と言われハッとしました。

技術的な面で言うと、初日の目標達成率が高ければ高いほどプロジェクトの成功率が上がるという話を聞いていたので、プロジェクト開始前に友人、知人などに声をかけ、試着サンプルを持って全国各地を回りました。

そのおかげもあり、公開から約3時間半で目標額を達成できました。そのことによって注目度が上がり、さらなる支援やメディア掲載へと繋がりました。スタートダッシュに向けた公開前の準備と努力が成功可否の分かれ目と言っても過言ではないと思います。

また、都の支援があったことも良かったです。助成金を利用することでより資金を確保できますし、クラウドファンディングの利用自体が、広告宣伝等による新たな可能性も広がるので、積極的に活用することをお勧めします。