安達 鮎 様のインタビュー
安達 鮎 様
(Andiamo all’ Uscita)
目標は日本一のナポリタン!
お客様と一緒にお店を守りたい
(目標額:1,500,000円)
プロジェクトの概要
姉弟で作ったお店を守りたい
シェフを務める弟と、オーナーソムリエである私とで2018年7月に現在のお店「ウシータ」を
オープンしました。
開業1年目は手探りで、お客さまはどんなものを食べたいのか、なにをしたら喜んでいただけるのか
試行錯誤を繰り返す毎日でした。
なんとか開店1年半が過ぎて、地元のお客さまを中心に、お店が賑わいを見せるようになった矢先に、
新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受けました。
3月と4月のご予約はすべてキャンセルとなり、
一気にお店存続の危機に直面することになってしまいました。
実は、今回のクラウドファンディングは、自分たちでやろう!と始めたわけではありませんでした。
新型コロナウイルスの影響で、お客様が激減、収入が絶たれ、資金繰りをどうしようかと悩み、杉並区や日本政策金融公庫からの融資など、資金を調達する手段を色々と調べている頃、西武信用金庫の方が「この地域の担当です」と、訪ねてこられました。「困ったことがあればお声がけください」と仰っていただき、その後少しずつやり取りをさせて頂く中で「融資の他に資金調達の方法として、クラウドファンディングを活用してみては」とご提案頂きました。
正直、まったく考えていなかったことなので、そんな方法もあるのか!と驚きました。
クラウドファンディングなんて考えてもみなかった…けれど
もちろんクラウドファンディングそのものは知っていましたが、今の自分たちは新しく事業を始めるわけでも、新商品を売り出すタイミングというわけでもなく、社会貢献的な意味合いのあるものでもない。
自分たちの経営難を乗り越えるための方法として、人様のお金を集めて助けて頂くという方法を、取っていいものなのかずいぶん悩みましたが、「寄付型」というクラウドファンディングがあるという事を教えて頂き、藁にもすがる思いでクラウドファンディングをさせて頂くことを決意しました。
クラウドファンディングを行うもう一つの大きな目的として、ウシータのパスタは浅草開化楼さんの生麺を使用しているのですが、この麺のすばらしさを知っていただきたい、きっと感動してもらえるはず!という思いがあり、広く知っていただく良いきっかけになると感じ、プロジェクトを発足しました。
クラウドファンディングを利用した目的
お店の存続のためだけでなく、広くウシータのパスタを知ってほしい
大きくは、既存のお客様にまた来ていただけるように、お店の存続のための資金調達することと、新規のお客様の獲得が目的でした。
リターンはワンドリンクのみでの寄付型と、新規のお客様にも来ていただければという想いで、ランチチケット付きのものなど、何種類か用意しました。
また、使わせて頂いている浅草開化楼さんの生麺のおいしさを広くSNSで発信したいと思っていたので、クラウドファンディングはぴったりだと思いました。
支援を行った取扱CF事業者に対する感想
きっかけは「手数料の助成がありますよ」
今回西武信用金庫様から、創業5年未満の方はクラウドファンディング事業者に支払う手数料の助成を受けられる仕組みがあると教えていただきました。
お願いしたREADYFORさんでは、二人三脚で付き添って頂くプランと、自分たちでプロジェクトを進めるプランの2つをご案内いただいたのですが、私は初めてのクラウドファンディングであったこともあり、前者を選びました。 結果的に、お願いして本当に良かったと思いました。
最初にスケジュールを提示されましたが、提出しなければならないものの期限が近付くと「進んでいますか」とお声がけをいただいたり、うまく進められずにいると「こんな風に作る方法もありますよ」とアドバイスを頂いたり、お店を営業しながらのクラウドファンディングの準備だったので本当に大変でしたが、相談するとすぐにご連絡を頂けたりなど、最初から最後まで二人三脚で寄り添って頂きました。一人では絶対に乗り越えられないと思ったので、本当にお世話になりました。
クラウドファンディングを利用して、良かった点・苦労した点
良かった点
- 正直に言って、今の苦しい状況で、借入と違って返済の必要がない資金を集められたこと
- 支援をして頂いた方は既存のお客さまがほとんどで、本当に多くのお客さまに大事にされていると感じることができ、感謝の気持ちでいっぱいになり、これからもしっかり頑張らないと!と強く思えたこと
- プロジェクトをきっかけに、新しいお客さまがたくさん来てくれたこと
苦労した点
- 自分たちの為だけに寄付という形でお金を集めていいのかと悩んだこと。
このことは本当に直前まで悩みましたが、アイドル好きのアルバイトの子が「推し(好き、または応援している人やモノのこと)が大変なときは、チカラになりたいものなのです!」と言って背中を押してくれました。クラウドファンディングを通じて支援してくれる方々の想いに応え、美味しい料理を提供できるよう頑張ることで恩返ししよう、と気持ちに折り合いがつきました。 - リターンのランチ券なども、感謝の気持ちを込めてと思い、手作りでしていた為、時間がものすごくかかってしまって大変でしたが、やり切って本当に良かったと思っています。
今後、クラウドファンディングを利用する方へのアドバイス
努力している姿を見てくれている人は必ずいる
今、コロナの影響で苦しい事業主様は非常に多いと思います。自分が応援してもらうに値するだけ努力している、だけど今どうしても苦しい、支援して頂きたいと感じているなら、挑戦してみても良いのではないかと思います。
毎日隣で必死に料理をしている弟の頑張りを見ているので、その弟を応援してくれている人がたくさんいたことが、姉としても本当に嬉しく、また多くの支援が集まったことで、自分たちのお店は必要とされているのだ、という自信にも繋がりました。