赤松 親 様のインタビュー
赤松 親 様
(株式会社WACRA)
和紙と綿を職人技でブレンドした機能性も高い「和紙綿袴パンツ」
(目標額:300,000円)
プロジェクトの概要
和装文化の特徴を継承し和紙と綿40%の機能服
「和紙綿袴パンツ」とは、日本の袴(はかま)を現代風にアレンジした粋でいなせな純国産のパンツで、
ワンピースタイプもご用意しました。2022年に好評だった和紙綿羽織と、組み合わせが良い袴パンツを今回新たに提案しました。
和紙製品を扱い始めて4年目に成りますが、
「今までに多くの方から、和紙って洗えるの?、長持ちするの?、破れないの?」などの質問を
いただきました。
勿論、洗えるし丈夫で長持ちします。宇宙服や日本の紙幣にも採用されるくらいです。
「和紙」には、「抗菌、消臭、吸水速乾」などの機能性が生まれながらに備わっているので、
さらさらな素材感・軽さ・清潔・ニオイの緩和・丈夫などの特徴が有ります。
更にUVカット・肌に優しいなどとも言われています。一方で「綿」の良い部分としては、なめらかさ・吸水力・保湿力などの特徴が
あります。
「和紙綿」はそれぞれの良い部分を合わせ持った「和紙60%・綿40%」のハイブリット生地です。
開発に3年間、ようやくできた軽くてやわらかい和紙綿糸は、国内屈指のスリット(細く長くカットすること)技術を持つ糸工場で、
和紙を1.5mm以下にスリットし糸にする機械と技術を駆使しており、他社にはない強みです。
和紙糸は焼却しても有害物質が発生せずに生分解され、最後に土に還るので機能性だけではなく環境への配慮も同時に叶えられる素材です。和装文化の特徴を継承し、和紙糸職人の手によって「和紙」と「綿」を匠にブレンドし進化した和紙綿糸で作った「和紙綿袴パンツ」は、現代風にアレンジした着心地の良い天然の機能服です。
天然素材100%の土に還る服
社名のWACRAは、日本を意味する「WA(和)」と技巧を意味する「CRAFT」を組み合わせて造りました。
「全ては地球から⽣まれ、全ては地球に還る」をコンセプトに、⽣地、織ネーム、ボタン全てにおいてエシカルな素材を利用し、天然繊維が本来持っている天然の機能性、肌触り、着⼼地を活かしたデザインが特徴的な「SUSTAINABLE JAPAN STYLE」をこれからも提案します。
WACRAの服を買うということは地球を⼤切にするという⾏動と直結します。⽣産過程で発⽣する端材や利⽤しなくなった服は、
責任をもって回収し、独自の循環システムによってアップサイクル・ダウンサイクル後、最後には⼟に還します。
「和紙綿袴パンツ」は、地球環境問題やジェンダーフリーを考えた時に和装の長く使え、体型や性別による違いに適応する先人の知恵、
物作りの発想、古き良き時代の日本に立ち返ることが今の時代に合っていて格好良いという信念を形にしたものです。
プロジェクトを通じてクラウドファンディングの利用者から以下のような声をもらったことも嬉しく思いました。
- 素材がサラサラとしていて気持ち良く、暑い日でも全く肌にくっつかない。
- 中々みないデザインと素材、コンセプトがとても気に入りました。
- 和紙を使った服を着たことがない、長く使えて環境にも優しそう。
クラウドファンディングを利用した目的
テストマーケティングで消費者の声を一番近い方法で聞ける
「資金調達」が重要なのは言うまでもないですが、クラウドファンディングをすることで、結果的に消費者の声をダイレクトに近くで
体感できることが一つの目的です。
自分たちの商品にどのような改良を加えたら買ってもらえるのか、次に何を開発すれば喜ばれるかのテストマーケティングになります。
また創業期に貰える助成金や、それに関連した助成金がないかを検索していたところ、東京都のこの事業を知り、
クラウドファンディングをやることの後押しになりました。
支援を行った取扱CF事業者に対する感想
プロジェクト掲載までのキュレーターさんとのコミュニケーションがポイント!
一人で事業を行っているため担当するキュレーターさんにアドバイスをもらいながら進めていきました。
担当者の方も何件もの案件をもっているので、コミュニケーションをとりながら内容が良くなっていくと
結果にも繋がっていくことを実感しました。
プロジェクトの実行者は、サポーターの属性として性別、年齢、居住地、職業などが確認できるため
いろいろ分析することができます。
商品とターゲットにズレがないかを確認することができたし、支援者を増やすためにどうすればいいかの施策をデータから検討することができました。
クラウドファンディングを利用して、良かった点・苦労した点
良かった点
- 新たなファッション産業のあるべき姿への新しい⾏動を知ってもらえた点
- プロジェクトを知ってもらうことで「思い」は消費者へ伝わることを実感できた点
- テストマーケティングで自社の商品に自信が持てた点
苦労した点
- プロジェクトページだけでアピールすることの難しさを知り、担当者の方にいろいろと相談しながら進めた点
今後、クラウドファンディングを利用する方へのアドバイス
独自性やセールスポイントを吟味してアピールしていこう!
資金調達としては申請から振り込みまではとてもスムーズで早かったと思います。
プロジェクトを成功させるためには、商品を吟味して準備をしっかりしてクラウドファンディングに挑戦するとよい結果が得られると思います。
10個ほどのセールスポイントが挙げられると、いろいろな角度からPRできてアピールしやすいと感じました。