中田 志保 様のインタビュー
中田 志保 様
(落語・小料理 やきもち)
オンラインで来店できる動画配信サービス「オンラインやきもち」
(目標額:200,000円)
プロジェクトの概要
お店にいるような感覚を味わってもらいたい
私は、以前は笑点という番組のディレクターをしていたのですが、その時に落語に興味を持つようになりました。
また、お座敷などに芸人さんを呼んで遊ぶことがあるという話を聞いて、とても面白いと思い、
こういったことをお座敷ではなく、普通の飲食店でも食事をしながら演芸を楽しむことが出来たらいいのにと思ったことが、お店を始めたきっかけです。
今年に入って、コロナウイルスの影響により、今までの1/3程度しかお客様を入れることができなくなってしまい、何とか出来ないかと考えていたところ、今まで週1回やっていた公演の様子を
オンライン配信し、さらに来店気分を味わってもらえたら、楽しんでいただけるのではないかと思い、配信用の機材を購入するため、
クラウドファンディングを始めました。
実際に店にいる感を感じてほしい
コロナウイルスの影響で今まで通りの営業ができないため、何とかこの状況を変えたいと思い、
来店しなくても楽しめるオンライン配信を考えました。
もともと常連のお客様が多く、こういった形態の店舗も少ないことから、遠方から来店されるお客様も多かったのですが、
遠方の方はもちろん近くの方も来店が難しくなりました。ですので、配信の落語を楽しんでもらうというより、実際に店内にいるような感覚を味わって欲しいと思い、ライブ配信にこだわりました。演者の方の講演を流すだけではなく、その前後の店内の様子や、
店内でお客様と演者の方が話されている会話も見られるようにしました。
また、始まる30分ほど前に今日のメニューの紹介などもして、店の雰囲気も味わってもらっています。実際に店内のお客様がオンラインで紹介していた料理を注文することもあります。オンライン配信から店の運営まで一人でやっているので、カメラで撮りながら、料理を出す等少しバタバタしますが、楽しく出来ています。
今後は店内にいる方も参加できるような仕組みを作っていきたいです。
クラウドファンディングを利用した目的
1年間は頑張ってみよう
何でもそうだとは思うのですが、新しいことを始める時に1年目で収益があがることはなかなかないと思います。
以前、一度それで心が折れてしまい、やめてしまったことがありました。でも、クラウドファンディングならプロジェクト掲載後、1年間は継続してプロジェクトをしなければならないので、自分自身にやらなければならないという責任を課し、やってみることにしました。
また、店舗の売上も厳しかったので、資金調達のひとつとして実施しました。クラウドファンディングを利用せずに始めようとすると、初めに機材などを揃えなければならないので、さらに費用が掛かります。でも、今回のクラウドファンディングでオンライン配信をするための機材購入資金としてプロジェクトを開始したので、最初のスタートとしてはチャレンジしやすかったです。
支援を行った取扱CF事業者に対する感想
自分と似ているプロジェクトが参考になった
私は、初めてなので慣れないことも多く分からない部分が多かったですが、1度やってみたので2回目からはスムーズに出来ると思います。
プロジェクトページ作りに関しては、自分のやっていることに近い事業者の方のページを予めいくつかピックアップして参考にしたので、特にものすごく苦労したとかはなく、問題なく出来ました。
クラウドファンディングを利用して、良かった点・苦労した点
良かった点
- 支援してくださるお客様のために一年間はやめられないこと
- たくさんの常連のお客様が支援してくださっていることがわかったこと
- クラウドファンディングをしたことで、来店できないお客様から応援の機会を持てたと喜んでもらえたこと
- 思っていたより早い段階で目標を達成することができたこと
苦労した点
- リターンを設定する際に本名を聞く指定をしなければ、支援者の方の本名が分からず、実際にご来店された時に直接お礼を言えない場合があったこと
今後、クラウドファンディングを利用する方へのアドバイス
やりたいことを明確に、必要資金の内訳ははっきりさせる
今回、目標額を思っていたよりも早く達成することができたのですが、やりたいことが明確で、必要資金やその内訳もはっきりしていて分かりやすかったのが良かったのかと思います。
今まで店に来てくれていたお客様がコロナウイルスの影響で一気に減り、落ち込んだりもしましたが、クラウドファンディングをしたことで、来店できないお客様が、何か支援できることができてうれしいと寄付してくださったりと、見えないところで皆さんが心配してくださっていることが分かりました。
何か新しいことを始める時に、応援してくださる方がこれだけいるんだという力にもなりますし、背中を押してもらえるので新しいことを始める良いきっかけになると思います。