夕刊フジ×銀座セカンドライフ 共同企画

【定年起業 私の事業計画書】介護離職防止のプロとして(前編)

更新日:2016.07.22

介護を心配せずに仕事に全力投球できる職場づくり

 
少子高齢化の問題が深刻化する中、「介護離職防止」のワンストップサービスを事業化したのが田中肇氏(59歳)=写真=だ。自らも介護に悩んだ経験を持つ田中氏にその事業計画を聞く。

 長年証券会社に勤めていたのですが、早期退職に応じて独立したとたん、親の介護問題に直面しました。一旦会社をクローズし、介護問題が落ち着いてから、あらためて大手介護サービス事業者に入社します。そこで感じたことは、介護業界は細分化されていて、総合的に見ることができる人材が少ないということでした。そんな時BtoBでのサービス、「介護離職防止」に関することを、企業が一括でアウトソーシングできる会社のアイデアが浮かんだのです。
タイミングは今しかないと考えて、大手介護を退職し平成27年3月にワークケアバランス株式会社を設立しました。「介護を心配せずに仕事に全力投球」できる環境づくりをお手伝いします。
契約を結んだ企業を次のステップで支援します。
まず、社員の介護リスクに関するアンケートを無記名で行い、状況を分析し、職場環境の見直しをアドバイスします。
次にセミナーを開き、社員1人1人に介護に関する問題解決能力を高めてもらいます。
契約を結んだ企業の社員は、自身の介護問題に関して、メールや電話で弊社に無料で相談することができます。
さらに次のステップとして、個人的に対面で相談したいと言う場合には、個人から別途コンサルティング料をいただきます。
私は事業売上の目標を年間2千万円とし、BtoBの「介護離職防止」ワンストップコンサルティングサービスの売上で70%、そしてそこから発生するBtoCの個人コンサルティングサービスで30%と見込んでいます。

田中氏の提供するサービスについては助成を受けられる可能性があると言う。後編にてポイントを伺うことにする。(藤木俊明)

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企画協力・銀座セカンドライフ

「定年起業」を支援する会社。主催する起業セミナーや交流会は年間100回を超え、起業相談は毎月150件で延べ7000件を超える。銀座・八重洲・新宿・池袋・横浜などにレンタルオフィス「アントレサロン」を計8店舗運営中。問い合わせはフリーダイヤル0120・08・4105

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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