夕刊フジ×銀座セカンドライフ 共同企画

【定年起業 私の事業計画書】理想の音の再現に賭けて(前編)

更新日:2016.09.16

新しい信号方式のオーディオシステム開発

 
高橋公太氏(64歳)=写真= は、新人プログラマー向け講師など主にIT畑で個人事業を行ってきたが、オーディオシステム開発をライフワークとして、現在「kotasound」の立ち上げ準備を行っている。

私は以前より現状のオーディオシステムの再生音に不満を持っていました。数百万円するスピーカーやアンプで音楽を聴いても納得できない。「いい音」ではないと感じていたのです。研究を続け、現在の再生方式とは異なる方式を考えつき、「kotasound」と命名しました。その理論を専門家の方々にお話したのですが、取り合ってもらえませんでした。そこでいろいろなルートを頼り、情報処理学会の第109回音楽情報科学研究会(2015年11月)で理論の説明を行いました。反対の声は上がりませんでしたので、来年度7月にこの学会で実際のデモンストレーションを行おうと、銀座セカンドライフ片桐社長のアドバイスのもと法人設立の準備も進めています。
今現在、kotasound方式の新しい信号で再生するシステムの試作は完成しています。kotasoundの特許については、日本国内では申請し、米国への特許申請も手続き中です。この米国特許申請が完了したら、大手のクラウドファンディングで出資を募り、製品を販売したいと考えています。売価は1台20万円以下におさえたい。どうして米国のクラウドファンディングかというと、国内のそれより規模が大きいからです。
2017年度には出荷にこぎつけ、年間1000台販売を目指し、年商は2億円、利益率は20%と事業計画を立てています。kotasound方式を理想的な状態で稼働させるための専用スピーカーも開発中です。現時点では大型ですが専用の特性を持ったスピーカーを量産すれば小型軽量で安価なスピーカーが市場に提供できると考えています。

今年は勝負の年という高橋氏の今後の取り組みについては、後編に紹介する。(藤木俊明)

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企画協力・銀座セカンドライフ
「定年起業」を支援する会社。主催する起業セミナーや交流会は年間100回を超え、起業相談は毎月150件で延べ7000件を超える。銀座・八重洲・新宿・池袋・横浜などにレンタルオフィス「アントレサロン」を計8店舗運営中。問い合わせはフリーダイヤル0120・08・4105

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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