夕刊フジ×銀座セカンドライフ 共同企画

【定年起業 私の事業計画書】うつを乗り越えて起業(前編)

更新日:2016.04.22

カウンセリングとセミナーで年商1000万めざす

 

会社生活の節目を迎え、自分の経験や培った技術、人脈などを生かした「身の丈の新規ビジネス」を始める人が増えている。同じく「定年起業」を目指す人たちにとって、大いに参考になるだろう。そこで当連載では、定年起業を計画・実践している人たちの「事業計画書」を紹介していく

 

浅尾進氏(52)=写真=は大手ホテルに勤務し、忙しい毎日を送っていたところ、10年前心身の不調を感じ、うつ病と診断された。
うつ病と言う地獄の苦しみから幸いにも抜け出すことができた浅尾氏は、2014年に個人事業主として「うつ病回復研究所(http://utsukaifuku.com/)」を立ち上げることにした。その事業計画を語ってもらう。

 

医者にかかり、抗うつ薬を飲み続けました。しかし一時期良くなりかけてまた悪くなる。そして抗うつ薬を替える、という苦難の日々でした。
試行錯誤を繰り返すうちに、とあるカウンセラーとの出会いにより身体的なアプローチを開始したところ、効果が出始めたのです。
「うつ病」イコール「心の病」だと信じ込んでいたのですが、実は自律神経の問題であるという思いに至りました。自分のようにうつ病で苦しんでいる人に向けてできることがあるのではないかと、「うつ病回復研究所」を開設しました。
事業計画としては、カウンセリングで売上の50~60%、セミナー・講演で40~50%の売上構成と見込んでいます。うつ病に悩む人は出かけることも難しいので、カウンセリングでは電話やSkypeを活用、広告媒体はソーシャルメディアを利用することによって経費をかけないようにし、年商1000万円をめざしています。

仕入れはなく、かかる経費はほとんどない。無理な目標は立てず、着実にやっていきたいと語る。来週も引き続き、浅尾氏の事業内容を紹介する。

(藤木俊明)

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企画協力・銀座セカンドライフ

「定年起業」を支援する会社。主催する起業セミナーや交流会は年間100回を超え、起業相談は毎月150件で延べ7000件を超える。銀座・八重洲・新宿・池袋・横浜などにレンタルオフィス「アントレサロン」を計8店舗運営中。問い合わせはフリーダイヤル0120・08・4105

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
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