夕刊フジ×銀座セカンドライフ 共同企画

【定年起業 私の事業計画書】中高年を元気にしたい(前編)

更新日:2016.05.13

中高年に特化した求人情報サイト事業

 

人生の節目を迎え、新規ビジネスに挑戦する定年世代が増えている。
宮田孝好氏(63)=写真=は、外資系コンピューターメーカーなどで開発、営業に携わってきた。
自分の経験を生かして、社会貢献ができるような事業を始めたいと、58歳の時、株式会社スパートを立ち上げ、シニアに特化した求人情報ササイト「シニアる(http://www.senioru.net/)」を開設した。宮田氏にその事業計画を語ってもらう。

 

 私は中高年世代を元気にしたいのですよ。年金問題や生産年齢の減少など我が国の抱える問題の多くは、中高年が働き続けることで改善できると考えます。働いているとよく歩くので、健康に過ごせますしね。私の調査では800万人もの中高年が職を探しているというデータがあります。
ところが実際は、若年層中心の一般の求人広告の中から60歳以上の求人を探すことは容易ではありません。
私もこの事業をはじめる前に、求人サイトを見て応募してみました。ところが、50件応募してみんな断られると言う有様です。どの募集にも「年齢不問」と書いてあるにも関わらず、実際は年齢でカットされているということがわかりました。
そんな経験からも「中高年、とくに60歳以上に特化した求人・求職サイト」の事業化に確信が持てたのです。
現在、「シニアる」は、求人情報の掲載も、採用報酬も無料提供中で、この夏ぐらいに有料化を行う予定です。
1年後ぐらいには売上を500万円ぐらいに伸ばし、3年後には7200万円を見込んでいます。そうすれば売上1億円が見えてくるでしょう。
現時点では、弊社の売上はITコンサルが100%ですが、近いうちに半々にし、最終的には「シニアる」だけでやっていく計画です。

 「シニアる」において現在かかっている費用は広告費ぐらいで、固定費があまりかからないのが強みだと言う。後編は宮田氏が求めるサポートを伺ってみたい。

(藤木俊明)

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企画協力・銀座セカンドライフ

「定年起業」を支援する会社。主催する起業セミナーや交流会は年間100回を超え、起業相談は毎月150件で延べ7000件を超える。銀座・八重洲・新宿・池袋・横浜などにレンタルオフィス「アントレサロン」を計8店舗運営中。問い合わせはフリーダイヤル0120・08・4105

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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