夕刊フジ×銀座セカンドライフ 共同企画

【定年起業 私の事業計画書】シニアビジネスのプロ(前編)

更新日:2016.05.27

海外との架け橋をつくりたい

 

 三縄浩司氏(58)=写真=は、20数年福祉の世界のビジネスに関わってきた。会社員として役員まで上り詰めた後起業し、福祉用具の販売やレンタル、手すりや段差解消のためのリフォーム事業などを手がけ、一定の成功を収めた後、上場会社に事業売却した。近年は、その会社の顧問をつとめたり、シニア関連事業を行うさまざまな会社のアドバイザーとして関わったりしてきた。
事業を売却したのは、承継してくれる人間がいなくて、大手に渡した方がいいと考えたからだという。三縄氏は、いったん背中から大きな荷物を下ろし、やりたかった事業の準備をしている。三縄氏にその事業計画を語ってもらう。

 

 会社を経営していた頃は朝5時起きで終電ギリギリに帰るという日々でした。今後は、そんなにガリガリやるのではなく、好きなことを中心にゆっくりやってみたい。とくに私は海外旅行が好きなので、「シニア向けのロングステイ」についての事業を準備しています。今後、海外でのロングステイは大きな市場になると思いますし、国内でも「住み替え」というニーズが高まります。私は宅建の資格も持っており、シニア向けの「住まい」に関する仕事もやっていきたい。主にBtoC分野ですね。
また、長年福祉用具の仕事をしてきた人脈があることで、海外のメーカーから、電動車いすなどの販路開拓の相談を受けています。そういったBtoBの「アドバイザー業務」も増やしていきたいですね。さらに、福祉関連の出版や、外国人介護人材の受け入れサポート等のビジネスにも関わっています。
大きく分けて、BtoCの「ロングステイ」「シニアの住み替え」事業で30%の売上。BtoBのハードウェア販路開拓、仕入れ先開拓、その他では70%の売上を作って合計年商1億円を目標においています。

 BtoBのアドバイザーとしての顧問料は低くして、成功報酬で受け取ることにしていると三縄氏は言う。後編は三縄氏の求める提携先を聞くことにする。(藤木俊明)

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企画協力・銀座セカンドライフ

「定年起業」を支援する会社。主催する起業セミナーや交流会は年間100回を超え、起業相談は毎月150件で延べ7000件を超える。銀座・八重洲・新宿・池袋・横浜などにレンタルオフィス「アントレサロン」を計8店舗運営中。問い合わせはフリーダイヤル0120・08・4105

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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