夕刊フジ×銀座セカンドライフ 共同企画

【定年起業 私の事業計画書】シニアビジネスのプロ(後編)

更新日:2016.06.03

シルバービジネス検討の企業と提携を

 

 会三縄浩司氏(58) =写真=は、自らの福祉ビジネスにおける経験をもとに、シニア向けのロングステイや住まいに関する BtoC事業、また福祉関連のハードウェア販路開拓や仕入れ先開拓などのアドバイザーを核としたBtoBを準備している。現在でも台湾や韓国、ベトナムなどの企業とやり取りを行い、自身も頻繁に海外に出かけているとのこと。

 

 たとえばフィリピンでは看護師が余っています。日本の寒い季節、むこうでリハビリを受けた方がいいかも知れません。今まで培ってきた福祉ビジネスの経験や人脈は大きな財産です。一方、海外にもネットワークができてきたので、これからシニア向けビジネスをやってみたいという 色々な企業と提携したいと考えています。ロングステイであれば旅行関連の会社と手を組みたい。また、シニアの住み替えについては不動産会社とお話をしてみたいと考えています。
また、BtoBビジネスにおいては、現在でも海外各社の日本駐在員の代行を行っているようなものです。逆に日本のメーカーの海外市場の視察サポートもしていますので、シニアビジネスに本格的に取り組みたい企業であれば、有効なアドバイスができると思います。顧問料は安くてかまいません。小さな所帯でのビジネスを楽しみながら続けていきたいのです。なので、シニアビジネスに関して取り組みを考えている企業があれば、ぜひ一緒にやりませんかと言う気持ちです。
 

 三縄氏は社会福祉士、宅建などの資格を持ち、福祉関連の会社を長く経営し、海外各地に広くネットワークを保持されている。「ひとり総合商社」のようなものだろうか。今度作る会社は3、4人の小さな所帯にして、若い人にもぜひ来て欲しいと語る。

シニアに関するビジネスは大きな市場と言われながら、なかなか難しい面もあり、各社試行錯誤が続いているだろう。三縄氏のような福祉ビジネスのプロと提携して、ビジネス展開を行いたいと言う企業があれば、声がけを検討されたい。(藤木俊明)

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企画協力・銀座セカンドライフ

「定年起業」を支援する会社。主催する起業セミナーや交流会は年間100回を超え、起業相談は毎月150件で延べ7000件を超える。銀座・八重洲・新宿・池袋・横浜などにレンタルオフィス「アントレサロン」を計8店舗運営中。問い合わせはフリーダイヤル0120・08・4105

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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