更新日:2014.12.24
「せどり」という言葉を聞いたことがありますか? 簡単に言うと、ネットを利用して、商品の転売で利ざやを得ることです。たとえば、安い古本やCDを探してきて、アマゾンやヤフーオークション(ヤフオク)で仕入れ金額以上の価格で売れれば成功です。自分の不要品を処分して売りさばいたことがある人にとっては、物珍しくないことでしょう。
この「せどり」で、ある程度のお金を稼いでいるプロもいます。それなりの目利きができることに加えて、ネットで相場の情報を素早く収集し、分析するスキルを持った人たちです。彼らは、アマゾンやヤフオクなどのネット中古品売買の仕組みをとことんまで知りつくし、収益をあげていると言われます。
といって、みなさんに「せどり」のプロを目指せというわけではありません。ただ、利益は小さくても、会社に勤めながら定年起業のリハーサルとして行う副業として、「せどり」はリスクが小さいのではないかと思います。
安く仕入れて高く売る、というのは商売の基本ですから、起業を検討する前に試してみるのもいいかもしれません。もちろん、扱う商品は本に限らず、CDやDVD、電化製品などの人気アイテムでも大丈夫です。一般的に人気がないモノも、欲しがっているマニアがいるかもしれません。
ただし、「せどり」を行うには、自宅でネットを自由に使え、ネット検索ができるなどの基本的なスキルが必要です。また、自分の得意な分野や目利きができる分野があれば、いきなり商売を始めるのではなく、ヤフオクやアマゾンなどで価格相場を調べてみましょう。
最初はトレーニングとして、少額でスタートするのがいいでしょう。「せどり」をきっかけにネットでの少額決済のビジネスに慣れ、うまくいきそうなら少し深く取り組み、ダメなら撤収するぐらいの取り組み方でいいと思います。自分や家族が持っている書籍やCDの売買から始めるのがローリスクでしょうね。 (取材・構成:藤木俊明)
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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