夕刊フジ×銀座セカンドライフ 共同企画

【定年起業への挑戦】中高年のダブルワーク増加 副業で仕事を覚えて独立も

更新日:2014.11.17

 ある外食企業では60歳以上のアルバイトスタッフが活躍しているそうです。もともと人手不足対策で、高年齢層の人たちを雇用せざるを得なかったのですが、まじめな勤務態度や柔らかい接客で、思った以上に評判がいいと聞きます。世間はリストラだ、再就職不安だとネガティブな話が多いのですが、人手不足に悩む現場も多いのです。とくに、外食や物流業界などは人が採用できなくて困っているのですね。

 たとえば、Yahoo!の「シフトワークス」(http://shiftworks.yahoo.co.jp/)というサイトには、都道府県別、条件別に、働きたい曜日や時間で探せるようなアルバイト情報が掲載されています。本業を持つ人のダブルワーク歓迎の募集も多いようです。

 その中に「中高年歓迎」のコーナーがあります。見てみると、やはり物流や外食系の募集が多いですね。むろん、単なる副業として検討されてもいいのですが、まもなく定年を迎える方は、自分の生活設計に合わせて、『定年退職してもずっと続けられる仕事』にするか、あるいは『副業で仕事を覚えてそのまま独立』するか、検討してはいかがでしょうか?

 たとえば物流の仕事では、配送スタッフという運転手の仕事があります。しかし、最初はいいでしょうが、年齢とともに体力も落ちてきます。アルバイトとして一通り仕事を覚えたら、自分がオーナーになって、自分の都合に合わせて働くという選択肢もあります。

 もちろん、リスクは取りたくないし、定年後も多少の現金収入があればいい、という場合は、そのままアルバイトとして雇われ続けるのもありでしょう。ただ、アルバイト収入だけでは定年後の生活は厳しいという場合、自分がオーナーになる方法も真剣に検討しましょう。

 物流会社の中には、フランチャイズとして参加して、仕事を覚えたら支部をまかされて半独立できる仕組みを整えているところもあります。副業するときも、今後の生活設計を視野に入れて仕事を選ぶのがいいと思います。 (取材・構成 藤木俊明)

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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