夕刊フジ×銀座セカンドライフ 共同企画

【定年起業への挑戦】今からでも申し込める「創業促進補助金」って何?

更新日:2014.05.26

 定年起業にチャレンジしてみたいけど、なるべく自己資金は使わずローリスクでできないものか。そう考える方も多いでしょう。ローリスクには賛成ですが、やはり起業には若干の予算は必要です。

 政府が起業を支援するためにさまざまな補助金の施策を打ち出しているのをご存じですか? その中でも定年起業を検討中の方におすすめなのが「創業促進補助金」で、現在申請受け付け中のものは6月末締め切りです。

 補助金は融資と違い「返す必要がないもの」です。この補助金は、対象となる経費の3分の2(上限200万円)まで補助されますから、老後のお金になるべく手をつけたくないと思う方には検討の価値があります。

 もちろん、申し込めば必ずもらえるものではなく、所定の審査があります。書類自体はそんなにボリュームはありませんが、どういう背景で、どういう事業を起業しようと考えたのかという「着眼点」は厳しく問われます。逆に言えば、この申請書類を作成すること自体が、自分の事業プランをしっかり組み立てるきっかけにつながると思います。

 比較的、採択されやすい補助金だと言われていますが、もし落ちたとしても、次回また同様の制度にチャレンジすればよいですし、何より自分の起業に対する取り組みや考え方がブラッシュアップできるので、結局申し込まなかったとしても、すごく役に立ちます。

 申請に必要な書類は、創業促進補助金の地域事務局のホームページからダウンロードできます。住んでいる地域ではなく、創業したい地域の事務局ですので気をつけてください。また、申請時には「認定支援機関」といわれる金融機関や資格者の確認書をもらう必要があります。ギリギリに申請を決断しても間に合いません。早めに動くことをおすすめします。 (取材・構成 藤木俊明)

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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