更新日:2014.06.30
定年起業にチャレンジする前に、「自分の力で収入を得るリハーサル」として、副業を経験するのもひとつの方法です。会社の看板を離れた自分の市場価値を、客観的に見直すいい機会になるでしょう。しかし、あくまで会社のルールに従い、問題の起きないように。定年前にトラブルの種を作ってはもったいないですからね。
副業の中でも、問題になりにくいのが、「講師」ではないかと以前述べましたが、「ものを書くことで収入を得ること」も、問題視されないことが多そうです。
「ものを書くこと」で収入を得るとは、大きく分けて、まずメディアに寄稿して原稿料をもらうこと、「ライター業」としましょうか。もうひとつは、書籍を書いて、印税あるいは原稿料をもらうこと。こちらは「作家業」としましょうか。
小説を書いたり脚本を書いたり、本当に作家を目指すというのは、また別の道でしょうし、そういう志の人がいてもいいでしょうが、みなさんの多くは、「ライター業」にしろ、「作家業」にしろ、ご自分のビジネス経験を元にして、何らかの知見をビジネス関係の著作に生かしたいと言うことになるでしょう。
「ライター業」では、分量にもよりますが、紙のメディアだと、数千字の原稿を1本書いて1万円~数万円が相場だと思います。インターネットメディアだともう少し相場が安くなるでしょう。
「作家業」だと、1冊200ページほどの書籍を書いて、定価×印税×初版冊数が平均的なところです。こちらは、そこに至るまでのハードルはとても高くなります。印税は8~10%が標準ですが、無名の場合、もっと低くなることも珍しくありません。初版分の印税は、売上にかかわらず保証されることが多かったのですが、昨今出版業界もきびしく、保証してもらえない場合もあるようです。
副業と言っても、お金の多寡より、定年起業へのステップのため、自分のブランディングのためと考えた方がいいでしょうね。
(取材・構成:藤木俊明)
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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