夕刊フジ×銀座セカンドライフ 共同企画

【定年起業への挑戦】創業補助金の採択されるポイントは? 形式的説明ではなく「説得力のある根拠」を

更新日:2015.03.23

 先日、2014年度補正予算による創業・第二創業促進補助金の募集が発表されました。この記事を読んでいる方、まだギリギリ間に合うかもしれません。郵送での締め切りは3月31日17時必着、電子申請の場合は4月3日17時必着となっています。詳しくは創業・第二創業促進補助金のホームページをごらんください(http://sogyo-hojo.jp/index.html)。

 ほんとうはギリギリになって応募するのではなく、ゆとりを持って計画を立ててほしく、弊社でもセミナーを開いてポイントをお教えしたりしています。

 その一部を述べますが、まず、以前にも書いたように、採択された人の事例を見て、ヒントをつかむことです(中小機構のホームページに過去事例がアーカイブされています)。

 そして、募集要項をよく読み、求められているポイントをキチンと書くことです。

 さらに、形式的な説明だけにならないよう、「説得力のある根拠」を示すといいでしょう。

 自分が所属していた業界のことを述べ、自分の考えている商品やサービスは、こういう戦略で販売すると、どれぐらい売り上げが見込める、ということを経験に基づいて説明するのです。

 定年起業にチャレンジするときは、まったく知らない業界・業種でスタートするより、長く勤めて、よく知っている業界を選ぶといいというのは、こういう時の説得力にもつながるのですよ。

 あと、求められている書類の他に、自分が働いていた業界での実績や、考えている商品のラフなどを添付してもいいでしょう。「この人はこの業界のことに詳しいな」と思われるだけでもプラスです。

 もしも今回間に合わなかったとしても、胸の中に「いつかは」という思いがある人は、応募書類だけでもダウンロードして、書けるところだけでも書いてみたらどうでしょうか。定年起業の事業計画を考えるリハーサルになると思います。 (取材・構成:藤木俊明)

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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