更新日:2015.05.18
自分の本を出版したい。自分のバンドのCDをつくりたい。何か創造的なプロジェクトを会社以外で立ち上げたいという方もいるでしょう。その夢を定年起業でかなえようとする方も増えていますが、いきなり事業化するというよりは、まずは副業として、大きなリスクをとることなく、出版やCDなどの形にしたいと考えるのが自然ですよね。
現在注目されているのが、クラウドファンディングという方法です。クラウドファンディングとは、群衆(crowd)と資金調達(funding)を組み合わせた造語で、起業家が事業を実現したり、製品やサービスを開発したりする際に、ウェブサイトを通じて不特定多数の人から小口の資金を出資してもらう方法です。
純粋に投資目的のものもあれば、寄付目的のもの。また、出資によってプロジェクトを支援し、成果物を得る購入目的のものなどがあります。今回のようなクリエーティブな夢の実現においては最後の例が近いでしょう。支援する側とされる側がコミュニケーションをとりあえることも、意義のあることかもしれません。
手順としては、クラウドファンディングのサイトに登録し、「こんな本を出版して世の中の役に立ちたい。出版費用◯◯万円を集めたい」などと目標額を掲げ、賛同する人たちから少額の資金提供を受けます。目標額成立後、サイト運営者に手数料を支払い、プロジェクトを実施します。資金提供者には、完成品の他に何か特別感のあるサービスをつけることが多いようです。
注目されるサービスですが、少額とはいえお金のやり取りが絡むことには違いありません。いろんな事例を研究してから始めることをおすすめします。 (取材・構成:藤木俊明)
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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