夕刊フジ×銀座セカンドライフ 共同企画

【定年起業への挑戦!】起業後は実績作り 官公庁と取引して信用度アップも

更新日:2015.09.28

 起業したら、最初はしっかりした相手と取引実績を作り、自社の信用度を高めたいものですね。そんな方におすすめしたいのが官公庁と取引実績を作ることです。国、公庫、公団および地方公共団体などが、物品を買い入れたり、工事を発注したりすることを「官公需」といいます。取引実績ができれば信用度は上がるでしょう。

 「設立したばかりの小さな会社が官公庁との取引なんてムリだよ」と思うかもしれません。いえ、そんなことはなく、ちゃんと門戸は開かれています。官公庁の仕事はしょっちゅう公募されているのですが、みなさんが知らないだけです。

 まず、「官公需情報ポータルサイト(http://www.kkj.go.jp/s/)」があります。これは国・独立行政法人、地方公共団体などがホームページ上に掲載している入札情報を検索するサイトです。

 また、この8月、「ここから調達サイト(https://u10sme.smrj.go.jp/)」というサイトが中小企業庁および独立行政法人中小企業基盤整備機構によって開設されました。このサイトに登録できるのは創業10年未満の中小企業・小規模事業者だけです。大企業やみなし大企業は登録できません。

 まさに、これから創業しようとする定年起業の方に向いています。条件を満たした中小企業・小規模事業者が、官公需向けの物品・サービスの情報などをここに登録すると、各府省や地方公共団体などが情報共有して、調達に活用するとのことです。

 これから、小さく起業しようと考えるみなさんは、官公需の獲得を見据えて、ここに登録しておくといいのではないでしょうか。 (取材・構成:藤木俊明)

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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