更新日:2014.03.18
夕刊フジと銀座セカンドライフの共済で2月27日に開催した定年起業セミナーでは、補助金・助成金を活用するポイントをお話ししました。ローリスクで起業するといっても、やはりある程度の資金は必要です。行政は起業支援に力を入れていますので、自分に合った助成金を申請して、少しでも起業時の負担を軽くするのがいいと思います(補助金も助成金とほぼ同じ意味ですので、ここでは助成金に統一して説明します)。
そもそも、融資と助成金の違いは何でしょうか? 融資は借金であり、返さなくてはいけないお金です。助成金は返す必要がありません。すばらしい資金調達の方法ですね。しかし、注意するポイントがあります。
まず、助成金の申請には「書類の作成と審査」があります。そこで採択されないと助成はされません。申請してから助成金の受給までの流れにも気をつけなくてはいけません。助成金は経費をかけた後に受け取れるもので「後払い」です。それまでの運転資金をどうするかを考えておくことは当然必要です。
また、使った経費が全額支給されるわけではありません。助成される経費、されない経費は、応募要項をよく読んで理解しておきましょう。
助成金の情報を探す方法として、おすすめのひとつは、中小機構が運営する「中小企業ビジネス支援サイト J-Net21」(http://j-net21.smrj.go.jp/)です。この中の「資金を調達する」から検索できます。
ネットが苦手な方は、商工会議所などで配布している「中小企業施策利用ガイドブック」を探してみてください。中小企業庁などが行う助成金や融資などの情報をまとめた冊子です。
今回のセミナーでは助成金の話をメーンにしましたが、融資についても、日本政策金融公庫(https://www.jfc.go.jp/)の新創業融資制度が改正されたことをお伝えしました。今まで融資を受けるためには、創業資金の3分の1の自己資金が必要だったのが、10分の1に緩和され、利用しやすくなりました。ぜひ、チェックしてみてください。 (取材・構成 藤木俊明)
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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