更新日:2015.12.07
この連載では定年起業への挑戦についてお話ししていますが、起業ではなくて、ボランティアなどで社会参加していきたいと思う人もいるのではないでしょうか? しかし、不慣れな作業より、自分が得意とする仕事分野で社会貢献ができれば、なおいいですよね。
今、『プロボノ』という新しいボランティア参加のスタイルが注目されています。社会貢献に取り組む各地のNPO団体では、プロジェクトを実施するときにはさまざまな仕事が発生するようです。たとえばポスターを作る、Webサイトを立ち上げる、調査を実施する、業務分析を行うなど、みなさんが会社生活で培ったスキルが社会貢献活動に必要とされているのです。
プロボノは、自分のビジネススキルを社会貢献に活用してもらおうという活動スタイルです。定年後だけでなく、会社に勤めるかたわら従事している人もいますし、会社自体がプロボノ参加を積極的に行っていることもあります。ただし、ボランティアですので、副業にはなりません。でも、自分の仕事経験がどう役立つのか再確認できますし、職場以外のネットワークを醸成できる場になるでしょう。
定年起業については、まったく知らない世界で新しいことをはじめるより、自分のビジネススキルや培ってきたネットワークを活用した方がいいといつもアドバイスしています。プロボノに参加するのも、定年後の働き方を考えるのに貴重な機会となるのではないでしょうか?
また、活動の中で知り合った人たちや機会が定年後の仕事のヒントを与えてくれる可能性もありますし、定年起業にチャレンジしたい人には、自分のスキルの棚卸しと予行練習になるかもしれませんね。(取材・構成:藤木俊明)
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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