更新日:2016.01.04
新しい年にあたり、「こうなるシニア起業の流れ」ということを述べてみたいと思います。
ひとつめ。『定年前から、起業準備を始める人が増えるでしょう』。定年後に起業することを考えて、起業準備を始める年齢が年々若くなる傾向が見られます。
ふたつめ。『小さい規模の起業を目指す人が増えるでしょう』。スモールスタートで立ち上げ、うまくいっても規模を大きくせず、事業を維持していけるようにと考える人が多くなりつつあります。
みっつめ。『地域に根ざした起業が増えるでしょう』。「地域との関わり」をよく考えて起業する人が増えつつあります。もちろん現在生活している場所もそうですし、生まれ育った故郷という地域に戻ることを考えるのもありでしょう。これらの傾向は以前から感じていたのですが、今年はもっと広がると思います。
次に、定年起業を検討している人は「今年はこうしましょう!」というお話です。
『起業のアイデアを見つけましょう』『起業セミナーに参加してみましょう』『家族に話してみましょう』。以上の3つです。とくに最後の「家族に話してみましょう」というところですね。新年は、家族とゆっくり話す機会を持たれてはどうでしょうか?
起業には家族の理解と協力が必要です。自分がいつ頃までサラリーマンとして働きたいのか話し合っておきましょう。また定年後の生活イメージや奥さまの希望を聞いておくのも大切なことです。
みなさんが新しいステージに一歩踏み出すことのできる1年になりますよう、心からお祈りしています。 (取材・構成:藤木俊明)
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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