夕刊フジ×銀座セカンドライフ 共同企画

【定年起業への挑戦!】社外の実力者と関係づくりを 資金をためておくことも大切

更新日:2016.06.06

 青柳恵美子さんは大手ファンシーメーカーに入社し、ディスプレーワークに従事し、実績を積み上げました。その後、ファッション関連の仕事に興味を持ち、大手化粧品会社に転じて商品開発や広告関連などで活躍しました。

 2011年に独立して青山プロジェクト・YKA株式会社を設立、美容プロデュースと地域プロデュースの事業を展開されています。

 青柳さんが独立したときには在籍していた会社の仕事を継続していたのですが、体制が変われば仕事の先行きもわからないと、新たに地域プロデュース事業の取り組みを進めて、佐賀県窯業技術センターや同地の窯元との信頼関係を構築しました。「独立するには、社外の信頼できる実力者との人間関係が大切だと思います。私の場合、ビューティー事業関連で外部の実力者と良好な関係にあったことが大きな助けになりました」(青柳さん)

 その後、元いた会社の体制が変わりプロジェクトが1つ終わりましたが、外部の実力者との信頼関係のおかげで新しい事業を進めていて助かったとのことです。

 「大きな会社にいると分業が進んでいるため、いざ自分1人で何ができるか、というと限られていますよね。たとえばECサイトに強いとか、経理に明るいとか。自分の不得意とするところをフォローしてくれるパートナーが必要だと思います」

 青柳さんは、資金をためておくことも大切であり、最低限これだけしか事業に使わないと決め、ボロボロにならないようにと言います。

 「石の上にも3年と言うけれど会社は3年たってからが本当の勝負です」 (取材・構成:藤木俊明)

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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