夕刊フジ×銀座セカンドライフ 共同企画

【定年起業への挑戦!】見積書・請求書の上手な作り方

更新日:2016.06.13

 定年起業した人は、最初は営業から代金回収まですべて自分で行うことになります。そのために見積書・請求書を発行しなければなりません。会社組織にいたときには経理部門がやってくれていたという人も、その仕組みを作りましょう。自分で見積書や請求書を作成するポイントをお話しします。

 まずはExcelやWordで自分の見積書・請求書のフォーマットを作成します。これは、フォーマットの見本がネットで探せます。無料版のものもたくさんあります。

 そして1つ目のポイントは、見積書・請求書共通の「管理番号(通し番号)」を入れていくことです。この番号で顧客からの問い合わせも対応します。

 2つ目は「PDF」です。昔と違い「見積書をメールで送ってください」ということが普通になりました。そうすると、ExcelやWordで作成した伝票を送るのですが、そのまま送ると内容が改竄(かいざん)されてしまいます。なのでPDFファイルにして送付します。

 3つ目は「捺印」です。見積・請求書には捺印が必要です。紙で郵送する場合は問題ないのですが、データで送る場合は、自分の使う印鑑の印影をスキャンして画像データに変え、WordやExcelで作成した伝票に貼りつけましょう。

 あと、見積書には「見積有効期限」を入れます。法的な決まりはないのですが、「何年何月まで有効」と書いておき、発注を促します。また、請求書には「振込口座」つまり銀行口座・支店名・口座名義・口座番号の記載が必須です。

 今回は自作のお話でしたが、ネット上で管理できる見積書・請求書作成・発送代行のクラウドサービスも出てきています。これはパソコンで記入すれば郵送まで代行してくれ、経理事務にも活用しやすいもので、小さく起業したときは便利だと思います。 (取材・構成:藤木俊明)

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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