更新日:2016.06.27
定年起業して法人を作ろうというとき、「3つのハンコ」が必要なことをご存じでしょうか? ご自分の実印はお持ちだとは思いますが、それとは別に、法人としての印鑑をそろえる必要があります。
まず、代表取締役としての「実印」、つまり代表印です。丸印が一般的ですね。高価なものでなくてもよいですが、長く使える材質で、偽造されにくい正式社名が入ったオリジナルの印鑑を彫ってもらう方がオススメです。これは法務局に届け出て印鑑登録をします。契約や融資を受けるとき、法人の印鑑証明が必要となるのです。
そして2つめは、銀行取引に必要な「銀行印」です。これも丸印が一般的ですが、「代表印」と兼ねることもできます。1人で起業するならそれでもいいかもしれません。
そして3つめは「角印」です。四角の中に屋号や会社名などを彫刻します。領収書や見積書、請求書に捺印(なついん)する印鑑となります。個人事業主の方も角印を作ると便利です。角印は登録の義務はなく、法的な効力もありません。いわゆる認印です。実は、一番よく使うのがこの角印だったりします。実印である代表印は大切にしまっておくことが多いからです。
法人を作るならこの3種類の印鑑が必要ですが、加えてもうひとつあると便利なのが「ゴム印」でしょう。住所、社名、代表取締役名などがワンセットになった印鑑でいろいろな場面に使えます。
また、住所や代表取締役名などをバラバラにできる「組み合わせ印」は、書類のスペースにあわせ必要な部分だけ押印できるので、さらに便利です。こうして自社の印鑑をそろえると、起業したという実感がわくでしょう。 (取材・構成:藤木俊明)
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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