更新日:2016.08.01
自分で起業を思い立つと、会社組織に所属していたときと違い、価格の決定、製品やサービス内容などをすべて自分で決めなくてはいけないことに気づきます。それが顧客の求めるものに見合っているのかどうか確認する方法がわからず悩む人は少なくありません。
そんな人にご紹介したいのが公的機関にサポートをお願いする方法です。たとえば、販路拡大のための支援制度として、独立行政法人中小企業基盤整備機構(中小機構)の「販路開拓コーディネート事業」というものがあります。同事業は新商品(新技術、新サービス含む)を持つ中小企業の販路開拓を支援する制度です。マーケティング方法を伝授し、販路開拓ノウハウを身に付けることを目的としたもので、販売先や取引先の紹介や斡旋(あっせん)を行うものではありません。
まず全国にある同機構の相談窓口に申し込みます(www.smrj.go.jp/venture/consult/hannrokaitaku/)。それから、専門家らで作る支援チームとともにターゲットや販路開拓のための方法を検討し、自社新商品のテストマーケティング企画を練ります。
その後、販路開拓コーディネーター(販路CO)たちの前で、企画をプレゼンします。販路COはテストマーケティングに適した複数の企業にアポイントを取り、訪問に同行して、製品の試用やニーズ把握のためのヒアリング実施などのサポートをしてくれます。
専門家への相談は無料、販路COの同行訪問は1回当たり4100円(税込み)です。販路開拓やテストマーケティングに不安を抱えている方は公的サポートを検討してはいかがでしょう? (取材・構成:藤木俊明)
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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