夕刊フジ×銀座セカンドライフ 共同企画

【定年起業への挑戦!】“自宅起業”を成功させる「3つのポイント」

更新日:2016.08.15

 女性から相談を受けることが多いのが「自宅起業」です。書道や料理、フラワーアレンジメント、英会話などお稽古事の教室を自宅で開き、生徒を募ることになります。何と言っても賃料がかからないのが大きな魅力ですね。自宅で教室を開くことについては3つのポイントがあります。

 1つ目は「開催形式」です。レッスン時間を決めて1対1で教える個人レッスン方式、数人をまとめて教えるグループレッスン方式、時間帯を決めて、この時間帯ならいつでも来てかまわないというオンデマンド方式などです。

 2つ目のポイントは「レッスン料の受け取り」です。レッスンごとに教室で受け取る場合は、釣り銭の用意が必要ですから事前に釣り銭が必要ないようにお願いした方がいいでしょう。月謝でいただく場合には、月謝袋に入れて持ってきてもらうか、銀行口座からの自動引き落としが一般的です。

 この時、口座の振替業務を代行する「収納会社」を利用するのが便利です。収納会社が生徒の銀行口座からレッスン料を引き落とし、まとめて振り込んでくれるサービスです。

 3つ目は「顧客獲得」です。一番大切なことですよね。お客さまは基本的に近所の方々になります。まず開業前に近所や近隣のエリアを調査して、内容が近い教室がないかどうか調査しておくべきでしょう。そして開業を決意したら、チラシをポスティングしたり、ホームページで告知したりしてプロモーションします。

 そこには当然、連絡先を記載すべきですが、詳しい自宅の住所を記載すると、思わぬセールスの標的になることもあります。チラシやホームページにはおおまかなエリアを書き、実際に申し込みがあったら詳細な住所を伝えるという方法が無難です。 (取材・構成:藤木俊明)

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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