更新日:2016.10.31
今、副業を認める企業が増えています。趣味の費用や飲食代の捻出のために行うのもいいですが、定年後の起業を見据えて、自力で稼ぐトレーニングとして副業を検討してみてはいかがでしょうか?
副業としてゆるゆるスタートしてベースを作り、だんだん稼げるようにしていきます。ある程度手応えを感じて、楽しく続けていけそうなら、定年を迎えて時間ができた後、本格的に取り組むというのが1つのモデルです。
私は先日、マガジンハウスから『50歳からの人生がもっと楽しくなる仕事カタログ』という書籍を出版しました。執筆している時、あらためて「会社勤めをしながらコツコツ積み上げてきたもの」をベースに起業した方が多いのだなあと感じました。
例えば、「家電活用セミナー講師」として活躍している男性がいます。家電やスマートフォンの使い方などを講習会形式でレクチャーする仕事で、彼は家電メーカーの出身です。家電やスマホの使い方などの小さなネタをブログにアップしていき、だんだんファンを増やしました。
テレビ、電子レンジ、掃除機など現代の家電製品は高機能ですが、使いこなしていない人も少なくありません。インターネットにつなげれば、さらに活用できそうな家電製品も多く流通しています。
メーカーを退職後、家電製品のもっと上手な活用情報を世間に発信したいと「家電活用セミナー講師」として起業し、現在はセミナー1回3000円×8人程度で開催するそうで、初期投資はほとんどなし。このように、自分の得意分野で定年起業を計画し、まずはブログなどでファンづくりを始めるのもひとつの手ですね。 (取材・構成:藤木俊明)
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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