更新日:2017.01.23
シニア世代の起業は、金銭的なリスクを最小限に抑えることをオススメします。しかし、事業を始めるには何かと出費がかさむもの。そこで、公的な助成金(基本的に返済不要)を活用し、起業にかかる出費を抑えたいものです。
地域密着型の起業を検討している方に知ってほしい助成金があります。それは「地域中小企業応援ファンド」(http://www.smrj.go.jp/keiei/chikipg/fund/index.html)です。地域の課題解決につながる事業や、その地域の資源を活用して地域振興に役立つような事業を立ち上げる中小企業を応援するもので、経済産業省所管の中小機構が運営する公的な助成金制度です。
申し込めるのは、創業または経営の革新を行おうとする中小企業・ベンチャー企業やNPO法人などで、創業する自治体ごとに管理者が設定されています。問い合わせ先は前述のホームページの「地域中小企業応援ファンド運営管理者一覧」に記載されており、ほとんどの自治体で受け付けていますが、現時点で群馬県、埼玉県、神奈川県にはファンドは造成されていません。
東京都の例をとると、テーマは『地域の多様な資源・ポテンシャルを活かした、地域密着型イノベーションの創出』です。東京都の抱える課題に向けた「都市課題解決型ビジネス」と、東京の地域特性を生かした「地域資源活用型ビジネス」の支援を重点的に行い、助成対象者には最高800万円を助成するとしています(助成率2分の1)。
起業したい自治体の募集要項をよく読んだうえで、窓口に相談し、助成金を視野に入れた創業計画を立てるといいでしょう。(取材・構成:藤木俊明)
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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