夕刊フジ×銀座セカンドライフ 共同企画

【定年起業への挑戦】事業計画はA4用紙2枚から 自分の考えまとまり、アイデア練り直す機会も

更新日:2017.04.17

 起業を見据えて、いろいろと事業のアイデアを練るのは楽しいものです。ただ、アイデアは浮かぶものの、その先どうしていいかわからない、その先に進まないという人も多いのではないでしょうか?

 本気で起業したいなら、まず「事業計画書」を作成することです。面倒に感じるかもしれませんが、最初は形にこだわらずに、「何を、誰に、どのように売るのか」を、A4サイズ2枚ぐらいの紙に書き出してみると考えがまとまるでしょう。

 事業計画書を作ることで自分の考えがまとまり、アイデアを練り直す機会も増えます。人に見せることができますので、アドバイスを受けやすくなります。自分の考えを人に伝える時には、何らかの形にすることが必要です。起業を支えてくれる家族にも見せて理解を得るといいですね。

 事業計画ができたら、次は「利益計画」を立てることです。毎月の利益と経費を計算し、いつごろから利益が出始めるのかを予測します。利益計画を立てることにより、必要な資金も算出できます。これを「起業資金」といいます。

 すべて自己資金で賄う人もいますが、金融機関から融資を受ける人もいます。「起業資金がかかりすぎるな」と判断したら、事業計画を練り直します。経費の節減や、より事業規模を小さくしてスタートすることも検討します。公的な助成金などが活用できないかも考えましょう。

 最後は「スケジュール化」。起業から事業スタート直後までのスケジュールを立ててみます。これで事業化がぐっと現実味を帯びてきます。早速、A4の紙2枚を用意してみてください。 (取材・構成 藤木俊明)

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

現在の利用会員数

17,023

調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
インターネット・アンケート調査

無料メールマガジン

キャンペーン情報や、助成金情報、交流会・セミナー等、起業家にとって役立つ情報を発信しています。

メールマガジンの詳細