更新日:2017.04.24
関根弘一(せきね・ひろかず)さん(65)は大手メーカーでイメージセンサーの開発に従事していました。会社員時代には、起業についてまったく考えていなかったそうです。
定年退職後、後輩の誘いでコンサルタントとして企業を一緒に回り始めました。そこで、たくさんのモニター画面を監視している光景を目にします。そのとき、自らのイメージセンサー技術を生かした事業を思いつきました。
「モニター画面を四六時中見ているのはストレスです。必要な時にしか画の出ないモニター画面にすれば、モニターする側のストレスを軽減し、省エネはもちろん、小型化、低コストも実現できるのです」(関根さん)
関根さんは特許を取得し、2015年7月に株式会社SEtech(http://setech.co.jp/)を起業しました。16年3月にはNEDO(国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構)の起業家支援補助金に採択され、事業にはずみがつきました。この時に採択されたのは大学発のベンチャーばかりで、シニア起業者は関根さんしかいなかったそうです。その後、各種のビジネスコンテストにも入賞。いずれも事業の追い風になっています。
「会社員時代には全然やったことのない経験をたくさんしました。起業すると、すべてを一人でこなす柔軟性が必要ですね」
本当はもっと会社で仕事を続けたかったという関根さんは、「まだまだ活躍できる人材が、自分と同様に定年で辞めさせられている」と嘆きます。「肉体年齢で定年を決めるのではなくて、発想年齢で定年を決めてほしいものですね」。 (取材・構成:藤木俊明)
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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