夕刊フジ×銀座セカンドライフ 共同企画

【定年起業への挑戦】副業として利点や課題を現場経験 空き時間で起業の予行を

更新日:2017.05.08

 私は、定年前に副業を通じて自分の力で稼ぐトレーニングを行うことをお勧めしています。たとえば、物流業界は人手不足ですので、体を使うことが好きな人は、「ものを運ぶ」という仕事を検討すると見つかりやすいかもしれません。中でも、自転車に乗るのが好きな人には、「空き時間を有効に使うデリバリーの副業」があります。

 「UberEATS(ウーバーイーツ)」といって、スマートフォンのアプリを通じ、人気のレストランの料理を自宅まで届けてもらうサービスです。

 Uber社は、どこにいてもスマートフォンのアプリで配車を手配できるサービスで急成長した米国のベンチャー企業です。日本ではUberEATSの事業を東京からスタートしています。自宅や会社にいながらにして、スマホで高級店や人気店の料理を注文できるのですが、そのデリバリー要員として自転車での「配達パートナー」の登録を求めています。

 UberEATSのホームページにある配達員登録のコーナーから登録するのですが、自転車を借りることもできるようです。報酬は出来高払いですが、評価が高まると配達の指名が増え、報酬も増えるようです。

 配達の指示を受けたり、道案内のためにスマホも必要でしょう。安全面のリスクを考えて、自転車保険なども検討した方がいいかもしれません。新しい分野の仕事ですが、今後こういう「空き時間を有効に活用するビジネス」がどんどん増えてくるでしょう。

 副業として最先端ベンチャーの現場を経験し、その利点や課題を身をもって体験してみると、定年後のビジネスの参考にもなるかもしれません。 (取材・構成:藤木俊明)

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

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16,821

調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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