更新日:2017.05.15
松浪芳之さん(60)は大手デベロッパーに勤務していた頃、各地を転勤し、忙しく働いていました。プロジェクトが完了すると次のエリアに移り住みます。やりがいはありましたが、地域とのつながりが持てないと感じていたとき、ふとしたきっかけでウクレレを手にしました。
「今、マンションなどでは音の問題で楽器の演奏が難しいですよね。しかし、ウクレレはちょうどいいのです。持ち運びしやすく、そんなに高くない。小さくて、シニアでも演奏しやすい楽器なのです」(松浪さん)
松浪さんは会社勤めのかたわら、ウクレレの集まりを開くなど活動を広げていきました。
「定年後はウクレレでの人の交流を促進し、豊かな社会を創り出したい。そんな思いで50代半ばから準備を始めたんです」
松浪さんは早期退職制度を使い59歳で退職。創業補助金にも採択され、「ウクレレ笑顔サークル」を開設しました。サークルの参加者は順調に増えており、今後は企業への提案も行いたいと考えています。
「企業の福利厚生やステークホルダーとのリレーション作りにもウクレレ演奏は有効です。社長も新入社員も、肩書や年齢も関係なく、一緒に舞台に立って演奏できる機会が作れます」
松浪さんは、「定年起業」では一度に大きな投資を行うのではなく、サラリーマン時代に少しずつ試していくのがいい、と言います。好きなことをきちんとビジネスに仕立てた松浪さんのアドバイスは説得力がありますね。今後、企業との取引を見据え、松浪さんは法人化を検討しているそうです。 (取材・構成 藤木俊明)
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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