更新日:2017.10.16
前回お伝えした夕刊フジ「定年起業応援サロン」は、銀座セカンドライフ社が11月1日に開業する「銀座アントレサロン5号店」(東京都中央区築地4の7の3 築地ファーストビル6階)に併設される。現在、急ピッチで内装工事が進んでいる。
「この施設は東京都のインキュベーション施設運営計画認定事業に採択されました。個室が9部屋、オープンラウンジ16席を設置しています。会員はオープンラウンジで、外部の方と自由に商談が行えます」(銀座セカンドライフ・片桐実央代表)
定年起業を実践中の読者、海老名要一氏(64)は、銀座アントレサロン1号店で片桐代表から説明を受け、散歩がてら築地方面に歩いて銀座アントレサロン3号店、そして現在工事中の5号店を訪ねた。5号店はまだ中には入れないが、場所は便利そうだと話す。
「夕刊フジ定年起業応援サロンはここになるのですね。しかし、ここに限らず、横浜や川崎なども含めて12カ所のアントレサロンも使い放題になると聞いて驚きました」(海老名氏)
海老名氏の自宅は東京・多摩地区だが、東京駅からバスで来ることもできるし、有楽町駅から歩くのも楽しいだろうと語る。
シニア起業とレンタルオフィスについて、片桐代表は次のように言う。
「シニア世代の起業志望者には、レンタルオフィスを活用しようという人が増えています。その1つが初期費用の節約です。都心に事務所を借りる場合、敷金やOA機器などに初期投資がかかって大変です。2つめは月々の固定費の削減です。スタッフを雇わず、郵便の受け取りや電話対応、会計作業などはアウトソーシングしたほうが安上がりです。そして3つめは本店登記上の問題です。ご自宅で法人の本店登記をした場合、登記簿謄本に自宅住所が記載され、法人番号サイトで公開されます。そのため、レンタルオフィスで本店登記する人が多いのです。夕刊フジ定年起業応援サロンの個室を契約していただく方は、この住所で本店登記できます。個室でない方は、他のアントレサロンで本店登記が可能です」
実際、シニア起業家からは「自宅では仕事に集中しづらい」「好きなときに家を出て、外で仕事をするのがいい」という声をよく聞く。自分のペースでゆったりと仕事ができるのが定年起業の魅力だろう。(取材・構成 藤木俊明)
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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