夕刊フジ×銀座セカンドライフ 共同企画

【定年起業への挑戦 実践編】事業計画書作成は余裕持ってマイペースで

更新日:2017.11.20

 定年起業を目指す読者、海老名要一さん(64)がまず取り組むのは11月24日申し込み締め切りの神奈川県主催「かながわシニア起業ビジネスグランプリ2018」の「プラン部門」応募書類作成だ。

 同部門はおおむね55歳以上で、神奈川県内で1年以内に起業を予定しているか、「かながわシニア起業セミナー」または「かながわシニア起業スクール」の受講者が対象となる。所定の応募申込書に必要事項を記入して提出し、第一次書類選考を通過した応募者は18年1月上旬に第二次選考のプレゼンテーションに臨む。

 さらに2月7日、パシフィコ横浜で最終プレゼンテーションと表彰式が行われる。「新規性・革新性」「成長性・将来性・収益性」「社会的・地域的な課題解決」「実現・継続可能性」「経験や知識、ノウハウを生かした起業か」「豊かなセカンドライフにつながる起業か」「経営者としての資質」などの観点から審査されるが、まずは「事業計画書」の内容だ。

 そのためには頭の汗を絞らなくてはならない。海老名さんは、その作業に銀座セカンドライフ社が運営するアントレサロンをうまく使っているという。

 「夕方、横浜の野毛で会社員時代の先輩たちとの集まりがあったので、その時間がくるまで、横浜・桜木町アントレサロンで事業計画を練っていました。隙間時間を利用して仕事ができるのは便利です。私語禁止エリアのフリーデスクで作業をしましたが、何よりも机が広いのがいいですね。資料を思い切り広げてチェックできると、気分も変わって良いアイデアが出そうです」

 海老名さんは事業計画書作成のために、たくさんのアイデア出しを行った後、野毛の中華料理店で料理やお酒を楽しんだという。自分のペースで余裕を持って課題に取り組むのが定年起業の秘訣だろう。

さらに、“助け舟”もある。「締め切りが迫ってきても、なかなかプランが具体化できない、ある程度できているけれどプロのアドバイスを受けたいという方のために、締め切り直前にブラッシュアップセミナーも行います」(銀座セカンドライフ・片桐実央代表)

 海老名さんも、プランの半分ぐらいはできているそうで、仕上げた案へのアドバイスをもらいたいという。着実に起業への歩みは進んでいるようだ。(取材・構成 藤木俊明)

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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