更新日:2017.11.27
定年起業に挑戦中の読者、海老名要一さん(64)は神奈川県生涯現役促進協議会主催の「初心者のためのセカンドライフ起業スクール」最終回に参加。スクール卒業後はビジネスプランのブラッシュアップセミナーを経て、「かながわシニア起業家グランプリ2018」に応募することになる。そして最終的に目指すのは自らの起業だ。スクールに通う他の参加者の真剣さを見て、海老名さんにも重圧がかかってきたようだ。
最終回のテーマは「資金調達の方法」。講師の銀座セカンドライフ、片桐実央代表から資金調達、とくに創業融資と助成金による資金調達の手法が紹介された。
「助成金のことなどを、かみ砕いて説明してもらったので、一生懸命にメモしました。実は起業にプレッシャーを感じてきていたのですが、今回の授業で『自分にもできそうかな』と少し意欲が回復しました」(海老名さん)
終了後、受講生同士の交流会が開かれた。その服装に悩んだ末、海老名さんはスーツを選んだという。
「いろいろ考えたのですが、起業するまでは、きちんとした格好をすることにしました。周囲の人たちにやる気を示せるし、気持ちも引き締まりますからね」
起業スクールで一緒に学ぶ体験をしたことで、参加者には連帯感が生まれたようで、交流会ではあちこちに話の輪ができていた。海老名さんも話し相手を求めてその輪に加わった。定年で会社を離れると、新しい友人ができにくいという声も多いが、この交流会ではみんな楽しそうだった。
「弊社が毎月開催している交流会もそうですが、起業という共通目的があると、見知らぬ同士でも話しやすいのだと思います」(片桐代表)
残る課題はビジネスプランの作成だが、海老名さんは「ブラッシュアップセミナーで仕上げたい」と決意を新たにしていた。(取材・構成 藤木俊明)
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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