夕刊フジ×銀座セカンドライフ 共同企画

【定年起業への挑戦 実践編】事業計画ブラッシュアップし、いよいよ応募

更新日:2017.12.05

 定年起業実践のため、「かながわシニア起業家グランプリ2018」に挑戦している海老名要一さん(64)は、提出する事業計画書を作成中だが、どうやら苦労しているようだ。やりたい事業の輪郭はおぼろげに見えているのだが、それを紙に落とすのはなかなか難しい。企業勤務時代に会社の事業計画書を作成した経験のある人でも、いざ自分のこととなると、ゼロから組み立てなくてはいけないからだ。

 そこで海老名さんは先月11日、事業計画書の「ブラッシュアップセミナー」参加のため、神奈川県藤沢市の藤沢商工会議所を訪れた。講師は銀座セカンドライフの片桐実央代表だ。

 このセミナーでは事業計画書の書き方のポイントが説明され、その後、実際に事業計画書作成のワークショップが実施された。そこで作成した事業計画書は、銀座セカンドライフがいったん預かり、修正ポイントやアドバイスの赤字を入れ、受講者に戻す仕組みだ。

 「ありがたかったのは、さまざまな創業計画のひな型を説明してもらえたことです。ひな型の中に自分の起業計画に近いものがあったので、短い時間で事業計画書を見直すことができました。さらに、片桐さんご自身のビジネスプランコンテスト時のビデオまで見せてもらえて参考になりました」(海老名さん)

 「一次審査では『新規性・革新性』『成長性・将来性・収益性』『社会的・地域的な課題解決』『実現・継続可能性』などの審査項目それぞれに配点がされていて、提出した事業計画書が項目の要求をどれだけ満たしているかで点数がつけられます。その積算で評価されますので、まず審査項目の要求に応えていないと評価されません」(片桐代表)

 応募締め切り日が近づいていることもあり、セミナーの休憩時間には周囲で「頑張ってる?」などの会話も聞こえてきた。海老名さんの緊張感はいや応なしに高まる。渾身の事業計画書はどう評価されるだろうか。(取材・構成 藤木俊明)

 

銀座セカンドライフ株式会社 代表取締役 片桐実央 プロフィール

片桐実央

行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。

シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。

著書一覧

初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
かながわシニア起業ハンドブック『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
あおもりシニア起業ハンドブック『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)

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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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