更新日:2017.12.18
起業時に必要なものの筆頭が「起業資金」だが、その調達方法はいろいろある。創業融資が代表的だが、近年注目されているのは「クラウドファンディング」という手法だ。
「こんなものやサービスをつくりたい、こんな方法で世の中の課題を解決したい、などの思いを持つ人が、インターネットを通じて不特定多数の人から資金を募るという資金調達の方法です」(銀座セカンドライフ、片桐実央代表)
たとえば東京都は、創業希望者や中小企業者のクラウドファンディングを活用した資金調達を支援している。東京都選定の「取扱クラウドファンディング事業者」を通じてクラウドファンディングを行うなど、所定の手続きを経ることで、手数料の原則2分の1(上限額30万円)が補助される。
銀座セカンドライフも、入門者向け窓口やクラウドファンディングについての啓蒙セミナー開催などの業務を都から受託している。11月28日には東京・丸の内のTOKYO創業ステーションで、銀座セカンドライフと東京都選定の取扱クラウドファンディング事業者のひとつ、レディフォー社によるクラウドファンディングのセミナーが開催された。定年起業に挑戦中の読者、海老名要一さん(64)も聴講したという。
「資金調達の新しい方法だと思っていましたが、それだけでなく、事業や商品のプロモーションやテストマーケティングにも活用できるということがわかりました。リスクは少ないようだと感じましたが、実施には資金提供者の共感を呼ぶ内容を盛り込む必要があること、そのためにはウェブサイトに載せるコンテンツが大切なんだと感じました。コンテンツに載せる写真や動画などの準備には協力者が必要ですね」(海老名さん)
起業を決意してから、さまざまなセミナーに参加してきた海老名さんだが、ここにきて特に重要だと認識したキーワードがあるという。
「事業計画書やウェブサイトのコンテンツを作成する時には『共感』というワードが重要だと感じています。協力してくれる仲間や友人を、いかに増やせるかですよね」
海老名さんの起業活動は続く。(取材・構成 藤木俊明)
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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