更新日:2017.12.25
定年起業に向け、「かながわシニア起業家グランプリ2018」に挑戦している読者、海老名要一さん(64)に、東京・東銀座の銀座アントレサロン5号館で会った。海老名さんはプレゼンテーション用のパワーポイント資料作りに没頭していた。
「先日、書類による一次審査を通過したという知らせを受け取りました。そのため、二次審査用の事業計画書を作成してメールで送ったところです。二次審査ではプレゼンを行わなくてはならず、その投影用資料をパワーポイントで作成していたのです」(海老名さん)
海老名さんはパソコンが得意で、パワーポイントなどのアプリも使いこなしていた。その経験が役立っているようだ。
「しかし、人前でプレゼンテーションするなんて、いつ以来でしょうか。正直、心配で仕方ないですよ」
海老名さんら一次審査通過者は、年明けすぐに二次審査のプレゼンに臨むことになる。投影する資料ファイルはその前に送らなければならないので、作成に忙殺されているそうだ。
プレゼンのポイントについて尋ねると、「とにかく短い時間で説明しなくてはならないので、たくさん盛り込まず、大事な点を2つか3つに絞って話したい」と語ってくれた。とくに海老名さんは、地域の問題解決などにプロボノ(職業を生かしたボランティア)として携わってきた経験があるので、それを組み入れたいという。また、審査員の注目を引くために、プレゼンのスライドはビジュアルを生かしたものにするそうだ
「この年末年始は準備で忙殺されそうですね」という海老名さんだが、起業すれば、取引先や金融機関などに自分の事業を説明する機会が増える。「そのためのいいリハーサルかもしれません」と前向き。一次審査に通ったことが自信につながっているようだ。 (取材・構成 藤木俊明)
行政書士、1級FP技能士。学習院大学法学部卒業後、花王株式会社 法務・コンプライアンス部門法務部に入社し、法律の専門家としてアドバイス。その後、大和証券SMBC株式会社引受審査部に入社し、IPO支援を経験した後、祖母の介護をきっかけに、一生を通じて生きがいを感じる生活を実現するための支援がしたいと思い、2008年7月銀座セカンドライフ株式会社を設立、銀座総合行政書士事務所を開業し現在に至る。 シニア起業の支援会社として、①起業コンサル・事務サポート(起業相談サロン)、②レンタルオフィス運営(アントレサロン)、③セミナー交流会(アントレセミナー交流会)を開催している。年間の講演は100回を超え、毎月150件の起業相談を受け、これまで7,000件を超える。 |
『初心者のためのセカンドライフ起業スクールハンドブック』(神奈川県生涯現役促進協議会)
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『かながわシニア起業ハンドブック』(神奈川県)
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『あおもりシニア起業ハンドブック』(青森県)
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調査期間:2023年1月13日~2023年1月16日
調査元:JAPAN TRUST RESEARCH
対象:20代~60代の女性・男性(n=105)
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